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66.大橋和也side ページ17
66.
《大橋side》
俺の胸で泣くAちゃんをしばらく抱きしめたあと、
ソファに座って俺と正門がコンビニで買ってきたお酒を2人で飲みながらいっぱい話して...
Aちゃんは俺の肩で寝てしまって…
抱き上げて、寝室のベッドに寝かせたらAちゃんは俺の服の裾をきゅっと掴んでいて...
手を掴んでそっと離したら...
｢...大吾くん｣って寝言を言ったAちゃんの目から涙が流れて...
ベッドの上にあったティッシュで涙を拭いてあげて、頭を撫でた俺は寝室を出てソファに寝転がって目を閉じた
Aちゃんの部屋に戻ったのは、
大ちゃんと別れたこの隙を狙ってAちゃんを俺のものにしようとして…ってことはぜんぜんなくて…
…俺がそばにいてあげないと…ってなんとなく思ったからってだけで…
だけど、飲みながらなんでもない話をしてるときにいっぱい頭よしよししてあげたらAちゃんはちょっとだけ笑ってくれて…
それが俺はほんまに嬉しくて…
これからはこの子のことを俺が笑顔にしてあげたいって本気で思った
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作者名：音香-otoka-
| 作成日時：2024年1月23日 16時
