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62. 私 side ページ13
62.
《Aside》
良くんと和くんが出ていったあと、大吾くんはずっと黙ったまま。
1年前のあのとき嘘をつかれたことはショックだけど…
過去のあのときだけの嘘で今はあの子と何もないならぜんぜん許せる。
でもなんで大吾くんは和くんと私の会話を聞いていたはずなのに今のあの子との関係を否定してくれないの？
あのときの嘘はあのときからずっと今も続いてるってこと？
…大吾くん…
…あのとき"友達"って言ったのは嘘だけど、今まで私にくれた言葉や行動に嘘はないよ。…って言ってよ。
大吾くんの口からそう聞いたら私は大吾くんの言葉だけを信じてこれからもずっと大吾くんのそばにいるから…。
…お願い、大吾くん…
大吾くんの口から本当のことを話して…
大吾｢...帰るわ｣
A｢...えっ…」
大吾｢...ここにある俺のものは全部捨てていいから｣
大吾くんはソファから立ち上がって、
テーブルの上に合鍵を置いて、
私の顔を一度も見てくれることなく私の部屋を出ていった
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作者名：音香-otoka-
| 作成日時：2024年1月23日 16時
