199.大吾side ページ49
199.
《大吾side》
…A…本当にどこに行ってしまったん…
ごはんは外食ばっかりやし、洗濯も溜まってきたから適当に洗濯機に入れたら服は縮むし、シャンプーの詰め替えはどこにあるかわからんし…
こんな感じで3週間…
...今までどれだけAに頼って俺は生きてきたんやろ...
って実感してる
Aのことは俺ができる範囲でずっと探してる。
でもなんとなく正門にだけは聞くことができなくて…
明日から3日間は東京で仕事やから明日の用意をしようと携帯をテーブルの上に置いてすぐに携帯が鳴り出して…正門から着信…
正門｢大吾？｣
大吾｢うん。なに？｣
正門｢大吾、今、大阪？｣
大吾｢うん。そうやけど｣
正門｢話したいことあるから今から行っていい？｣
大吾｢...話したいことってAのこと？」
正門｢大吾もAさんと俺が一緒にいると思ってるん？」
大吾｢えっ 一緒にいないん？｣
正門｢うん。そっちに向かいながら話すわ｣
大吾｢待って。先に正門にどうしても聞きたいことがあるねんけど...｣
正門｢えっ...なに？｣
エッ チのこと問い詰めたら｢ぜっったいしてない。ゴムも絶対どこかにあるはずやから｣って...そのこと話してたら、正門に｢もう着いてしまった｣って電話越しに言われて玄関のドアを開けた
大吾｢汚くてごめんな。ぜんぜん掃除する時間なくて｣
正門｢そうやろな…大吾、Aさんいなかったら生きてけへんのとちゃう？｣
大吾｢ハハッ(笑)本当そうやわ。Aがいないと本当あかん」
正門｢それでも別れるん？｣
大吾｢聞いたんや｣
正門｢うん｣
大吾｢別れへんで。まだAには言ってないけどやっぱり何があっても絶対別れへんって決めたから｣
正門｢そっか。それならもう俺が言うことは何もないわ(笑)それにしてもどこに行ったんやろな｣
大吾｢うん…とりあえず元気かだけでも知りたい。仕事は行ってると思うしAの職場の人に知り合いでもいたらいいんやけど…｣
正門｢そうやな。…あっ…いるわ。知り合い｣
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作者名：音香-otoka-
| 作成日時：2021年9月28日 23時
