195.大吾side ページ45
195.
《大吾side》
あぁ、なんかめっちゃスッキリした。
やっぱり1人で抱え込んでたらあかんな。
ちゃんと今の気持ちをAと話して、"余裕なくて守ってあげれへんこといっぱいあると思うけど俺と一緒に東京に行ってほしい"ってAに伝えよ
...それにしてもメール、まだ既読にもなってないねんけど...
丈｢今日ずっと携帯気にしてるよな。なにかあったん？｣
大吾｢昨日の夜、ケンカ…っていうか俺が全部悪いんやけど…ケンカみたいなんしてA 出てってしまってそれからずっと連絡つかなくて｣
丈｢えっ昨日の夜からずっと？｣
大吾｢うん。電話かけても出てくれへんしメールは既読にもならないし｣
丈｢大丈夫なん？｣
大吾｢うん。たぶんもう帰ってると思うから｣
丈｢心配やろ？もうそろそろ帰ろか｣
大吾｢うん｣
丈くんとは店から駅まで歩きながらいろいろ話して駅で別れた
別れることを2人で決めたあの日の夜 ベランダから奇跡的に初めて見えた星にAが言っていた願いごとは叶えてあげられへんって思ってたけど叶えてあげるからな…
…いや…あかん…
...やっぱり叶えられへんわ…
…A…
Aがあの日、
"一生、大ちゃんの彼女でいたい"
ってベランダで呟いていた願いごとはやっぱり叶えてあげられへん…
ずっと一生俺の"彼女"は無理やで。
…だって…
いつか絶対 Aには俺の"奥さん"になってもらうんやから…
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…でも…
その日からAに会えることも…
声を聞くことも…
メールが既読になることもないまま…
北海道でのコンサートもツアーラストの新潟でのコンサートも終わって…
会えないまま3週間が過ぎてしまった
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作者名：音香-otoka-
| 作成日時：2021年9月28日 23時
