185.正門side ページ35
185.
《正門side》
いつの間に洗濯までしてくれてたんかな。
しかも洗ってほしいものと洗ってほしくないものもちゃんとわかってくれてて…俺ちょっと感動してんねんけど…
でも…Aさんのこと知れば知るほど大吾のことが心配になる...
脱衣場かりて着替えて用意して…
歯ブラシとか俺のものを持って脱衣場から出たらAさんはソファーで膝を抱えて座ったまま寝ていて…
...寝方も寝顔もめちゃめちゃ可愛い…
起こさないようにと思いながらそっとソファーの横に置いていたカバンを取ったけど 起こしてしまって…
正門｢あっ起こしてごめん。寝ててもいいで｣
A｢…ううん。正門くんがお仕事行くまでは起きてる｣
眠そうな目をこすりながら俺のために起きていてくれるAさんが愛おしい
A｢...あっ、歯ブラシとか置いていっていいよ｣
正門｢でも大吾が見たら嫌がるんちゃう｣
A｢大ちゃんが見ないところに隠しておくから大丈夫｣
正門｢じゃあまたすぐに来るし置いてこかな｣
Aさんに歯ブラシとかを預けて…
A｢お預かりします(笑)｣
正門｢お願いします(笑)｣
Aさんがまだ眠そうなとろんとした目でニコッと笑うから可愛くてぎゅっと抱きしめて…
正門｢大吾が帰ってくるまで1人でさみしいかもしれへんけどちょっとだけ我慢するんやで｣
A｢…うん｣
正門｢あっ大吾たちコンサートのMC生配信してて誰でも見れるから今日のお昼の公演観てみたら？｣
A｢そうなんだ。観れたら観てみるね｣
正門｢うん。そろそろ行こかな｣
抱きしめていた体を離して玄関へ2人で行って…
正門｢じゃあ、また来るから｣
A｢うん。待ってるね｣
正門｢いってきます…あっ、"いってきます"は違うか(笑)｣
A｢そうだね(笑)でも…"いってきます"がいい…｣
正門｢そうなん？(笑)じゃあ…｣
Aさんから俺にぎゅっと抱きついてきたから俺も抱きしめ返して...
正門｢…いってきます…｣
A｢…いってらっしゃい…｣
体を離して、笑い合って、手を振り合って、Aさんの部屋を出てすぐに両手で自分の顔を包み込んだ
…ヤバッ…めちゃめちゃ幸せやねんけど…
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作者名：音香-otoka-
| 作成日時：2021年9月28日 23時
