182.正門side ページ32
182.
《正門side》
箱をAさんに預けたあと、
一緒に冷蔵庫の中を見て、
夜ごはんに何を作るか考えて2人で決めて、
夕方までは一緒にテレビ見ながら話して、
夕方になったらキッチンに一緒に立って、
一緒に料理して、一緒に食べて、一緒に片付けして…
A｢正門くん、先にお風呂入ってね。着替えは昨日のところから出して着てもらっていいから｣
正門｢じゃあ勝手に開けさせてもらうで｣
A｢うん。どうぞ｣
寝室に行って彼女が昨日大吾の服を出してたところから着替えを出して、脱衣場に行って服を脱ぎ始めて…
昨日から履いていたズボンのポケットにゴムを1個入れっぱなしにしていたことに気づいて…
そのゴムはお風呂上がりに着る服の上に置いて、お風呂に入って…
浴槽に浸かりながら考えるのは…大吾のこと。
なんでもない時間をAさんと一緒に過ごせば過ごすほど大吾のことが心配になってきた。
生活のこと全部こんなにもAさんに頼りきってる大吾はAさんなしでは生きていけへんのとちゃうかな…って…
それを大吾ならわかってると思うけど別れようとしてるのはなんでなんかな…
Aさんが言ってたようにAさんの代わりをしてくれる人をもうみつけてるとか…いや…それはないな…大吾にとってAさんの代わりなんて絶対いないはずやから…
とにかく近いうちに大吾と１回話そうと決めてお風呂から出て…俺と交代でAさんがお風呂に入っていって…
Aさんが出てくるのをソファーに座って待って…
一緒にベッドに入って…
お互い上を向いて寝て…手を繋いで...
正門｢明日もAさんは休みやんな？｣
A｢うん｣
正門｢俺、9時くらいには帰るから｣
A｢わかった。正門くんは朝ごはん食べる人？｣
正門｢食べたり食べなかったりやけど…あっ明日は朝ごはんいいからな。休みなんやしAさんはゆっくり休んでて｣
A｢ありがと。あっ、正門くんって朝 コーヒー飲む人？｣
正門｢うん。飲むけど｣
A｢じゃあコーヒーはいれさせて。明日の朝は一緒にコーヒー飲も｣
…なんか同棲してる恋人同士みたいやん…
体をAさんのほうに向けて…
正門｢…Aさん こっち向いて｣
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作者名：音香-otoka-
| 作成日時：2021年9月28日 23時
