180.私side ページ30
180.
《Aside》
食べ終わって私が後片付けをはじめたら正門くんも手伝ってくれて2人で並んでお皿を洗いながら話して…
正門｢なぁ 夜は一緒に作らん？｣
A｢えっ、いいの？｣
正門｢うん。一緒に作ろ｣
A｢正門くん、普段から料理してるの？｣
正門｢うん。ちょっとだけやけどな｣
A｢そうなんだね。なに作るかあとで一緒に考えようね｣
正門｢うん。なんかめちゃめちゃ嬉しそうやな(笑)｣
A｢だって一緒にごはん作るなんて楽しみすぎるんやもん｣
正門｢そっか(笑)｣
お皿を洗い終わってソファーに一緒に座って…
A｢正門くん、手伝ってくれてありがとね｣
正門｢ええよ。2人でしたほうが早いし｣
A｢そういえばいつもより早く終わった気がする(笑)｣
正門｢大吾はしやんの？｣
A｢うん。私が体調悪いときとかにたま〜にしてくれるかな(笑)｣
正門｢そうなんや(笑)そんな感じやのに大吾 東京で1人でどうすんのやろ」
A｢きっと してくれる人がすぐにみつかるんだよ｣
…きっと私の代わりになる人なんてたくさんいる…
正門くんは何も言わずにそっと私の手を握ってくれた
A｢正門くん...貴重なお休みの日に私につきあってもらってごめんね｣
正門｢謝らんとって。Aさんと一緒にいたいと思ったから俺から最初に大吾にたのんだんやし｣
A｢えっ、そうなの？｣
正門｢うん。Aさんの話聞いてあげられる人なんて俺くらいしかいないやろ？｣
A｢私 友達いないからね(笑)｣
正門｢それも大吾のためやろ？｣
A｢… …｣
正門｢Aさんは自分のことももっと大事にしたほうがいいと思うで｣
A｢でも…｣
正門｢俺にもっと甘えてええねんで｣
…もう無理…我慢できない…
繋がれてた手を離して体を正門くんのほうに向けてぎゅっと抱きついて…
A｢…正門くん…ありがとう…｣
正門｢ええよ。大吾の代わりはできへんけどAさんがさみしいときに一緒にいるくらいはできるから｣
A｢でもそんなの正門くんの負担になるから…｣
正門｢負担になんかならへんで。俺が一緒にいたいんやし…それに俺ら友達やろ？｣
…友達…そう…友達ってことを忘れたらダメだよね...
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作者名：音香-otoka-
| 作成日時：2021年9月28日 23時
