163.私side ページ13
163.
《Aside》
大ちゃんからの大量の着信を見て何かあったのかと思って一瞬で酔いは冷めてしまった
…大ちゃんになにもなくて本当によかった。でもあの大量の着信はいったいなに？…
正門｢その大吾からの大量の着信はAさんのせいやで｣
A｢えっ、私？｣
正門｢うん。大吾に送ったメール見て｣
メール画面を開いた
A｢...なにこのメール…。私が送ったの？｣
正門｢うん。覚えてない？｣
A｢…うん｣
…ありえない…仕事中の大ちゃんにこんなメールしたら…
A｢こんなの見たら大ちゃん倒れてしまうやん。正門くんなんで止めてくれなかったの？｣
正門｢えっ…止める前にAさんが勝手に送ったんやで｣
A｢...そうなんだ。...正門くんのせいにしてごめんなさい｣
正門｢ええよ(笑)｣
A｢大ちゃん...絶対怒ってるよね...｣
正門｢うん(笑)電話したらめちゃくちゃ怒ってた(笑)あっ、それと今日はAさんのこと俺に任せるって｣
…正門くんに私のこと任せるってどういうこと？
すごく怒ってるから私のこと期限がくる前にもう捨てるつもり？
そんなの嫌…とにかくすぐに謝らないと…でも…仕事中は連絡しない約束だし…
正門｢大吾と話したいんやろ？｣
A｢…うん。ちょっとだけなら電話してもいいかな？｣
正門｢うん。いいと思うで。大吾も待ってるかもしれないし。俺はここで待ってるからゆっくり話しといで｣
A｢うん｣
個室を出て静かなところに移動して電話をかけた
大吾｢…はい。なに？｣
A｢大ちゃん、ちょっとだけいい？｣
大吾｢ちょっとだけならいいけど｣
…なんか不機嫌...？いや違う…泣いてるのかも…
A｢…大ちゃん、泣いてるの？｣
大吾｢泣いてへんわ｣
…絶対泣いてる…
大吾｢なにもないなら電話切るで｣
A｢待って。大ちゃん 仕事中にメールしてごめんね｣
大吾｢それはもうええよ。それより正門には言ったけどかなり酔ってるみたいやから正門に送ってもらって今日は一緒にいてもらって。俺の服 正門に貸していいから｣
A｢えっ…正門くんに私のこと任せるって正門くんに泊まってもらうってことなの？｣
大吾｢うん。明日もあるからもう切るで｣
A｢えっ...｣
大吾｢おやすみ｣
意味がわからなくて一方的に通話が切れた携帯を耳から離せない
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作者名：音香-otoka-
| 作成日時：2021年9月28日 23時
