生き別れのバレー道【ハイキュー】【合作】 (ページ8)

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4話前編家族関係 (人2）ページ8

ある日の部活休み時間
｢あ、そういえば…皆さんって家族関係ってどうなっているんですか？｣

犬岡くんが皆さんに家族関係について聞いていた。
うちは…うちのせいで、あの子を。傷付けた。
うちは、あん時何が出来たんやろ？
自分で裏から手回して助けてたつもりだったのに…
結局助けられなくて…あの子がバレー今出来てて良かった。うちはもう、出来んけどね…今のところは！！

｢花彼？聞いてる？次、花彼の番だよ。｣
『え？あ、うん！…私は4人家族でした。
でもある日、3人になり、2人になりました。』

うちがそう言うと、皆がシン…と静まって、沈黙していた。
その中で口を開いたのは

｢…辛そうだね。しんどいなら言わなくて良いんじゃない？｣

研磨くんだった。
何でうちが辛いって分かったんじゃろ…
そっか、同じセッターだもんね。洞察力が凄くいい。羨ましい。うちもそんな事がもっと速く…出来たら…

『すいません。今は、話せそうにありません。また、今度…私の事を話しても良いですか？』

｢良いんじゃない？俺らの唯一無二のマネージャーの頼みだよ？聞かない訳無いでしょ。｣

クロさんはそう言いながら、うちの頭をポンポンした。懐かしい…信くんに撫でられてるときみたい…
そんな事を考えていると、何故か皆が固まった。

『？』
｢お、おぉぉぉ！！！女神が降臨した！｣
『え？何処ですか？』
｢無自覚も良い…！｣

急に叫び出した、虎先輩。と言うか女神って何処におるん？そう言えばうちの異名も女神だったな…
何だったっけ…？確か、“叡智の女神(えいちのめがみ”)…？
徹くんが付けてくれたんやっけ？
徹くん、ネーミングセンスあるよね〜
弟は「うっわだっさ。もっと何かあったじゃろ。おえっ…」とか言ってたけど、これうちの感性がおかしいだけなんかな？

『あ、そろそろすみません！私、帰る時間です。皆さん、さよなら、気をつけて帰って下さいね！』

｢気をつけるのは花彼ちゃんだと思うけど。｣
｢そんな所も良い！｣

夜…
今日もマンションのバルコニーでお月様を見て

椿、こっちでもうち頑張るけんね。
心配せんでぇね。
信くん、侑くん治くん元気かな？また会いたいな…
徹くんも、一くんが怒ったりしとるんかな？
『ふふっ』
想像しただけで面白い。
侑くんが北さん、すんません！！！って言ってそう…

皆が安全で過ごせます様に…