22話 (後編) 叡智の女神は堕ちる ページ43
___君はうちの事覚えとる?
“ ゴメンナサイ ” そう言ってももう届かんのんかな。
君は…うちの事どう思っとるかな。
ダサい、バカな姉貴だと思っとるかな。
多分そうよね。
だって、、もう、、うちの足は
“ バレーが出来ん ” 足になったけん。
夢は叶わず、椿とバレーする事も出来ん。
あぁ、不運だなぁ…
この足が、運動が出来たら… この足が、もっと動いたら…
お願いします。どうかうちにバレーだけで良いので足を…動かす力をください。お願いします。
辛いな。何も出来ないな。でも全部全部自分のせいやから。自分が悪いんやから。
そうやってうちは自分を傷つける。
そうすれば痛みは自分だけにあるでしょ?
周りの人は痛くないでしょ?
うちのせい。うちのせい。
今日も表のうちは元気で明るい女の子。
仮面を貼り付けた私は…大丈夫。
きっと大丈夫。私は強い子だから。
そう考えていつも行動していた。
でもある日、裏が消えた気がした。
小学生の頃に戻ったみたいな気がした。
楽しかった。
バレーは楽しい。
やっぱり私にはバレーがないといけない。
見てるだけでも楽しかった。
でも、もう一度打ってみたいな。もう一度トスしてみたいな。もう一度ブロックしてレシーブしてサーブして…
本気でバレーしてみたいな。
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【長袖の理由】
「あのさ、なんで花彼仲間袖なの?暑くない?」
ある日、犬岡は気になって花彼に聞く。
『知りたい?実はね…コソコソ』
すると彼女は耳元でコソッと答えた。
「え、お前…マジか、、」
流石に驚きを隠せないようだ。
『もうやってないけどね 笑 (たまにしか…)』
本当の事ではなく、少し偽って彼女は言う。
「へぇ〜」
犬岡は彼女に対する疑問がより深まった。
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イチゴ苺(プロフ) - 水雷様さん» そっか…分からんのんか… (2021年6月30日 17時) (レス) id: 6012745a6d (このIDを非表示/違反報告)
水雷様(プロフ) - 標準語について俺に聞くなや。 (2021年6月28日 21時) (レス) id: d668b57d1c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カルミア /水雷様 x他3人 | 作成日時:2021年6月26日 10時