生き別れのバレー道【ハイキュー】【合作】 (ページ23)

今日:31 hit、昨日:2 hit、合計:3,569 hit

9話○ 分からないページ23

全員「えぇぇぇぇぇ！！！」

『あれ…なんで…泣いてんだろ。涙、止まんねぇや』

気付いたら俺は泣いていた。しかも、皆の前で。

『ヤダな…皆の前で泣くとか。恥ずかしっ…』ﾎﾞﾛﾎﾞﾛ

月「ねぇ。君、なんか隠してるでしょ。」

『…そっか。バレちゃったな。』

まぁ、そりゃそうか。急に倒れて、起きた瞬間急に泣き始めて、しかも本人がなんで泣いてんのか分からない。

こんなん訳アリでしかないか。

当たり前…だよな。

大「その＂隠してること＂俺たちにも教えてくれないか？もしかしたら、手助けできるかもしれないし。俺たちお前の事が心配だからな」

『ご心配していただきありがとうございます。でも、今はそれを言うことは出来ません。なので、またいつか、別の日に、自分の心の準備ができた時に話してもいいですか？』

大「そうか、じゃあ、また、別の時に話してくれ。な？」

『…はい。』

また、いつか…ね。

でも、今は言わなくても良かったけど、結局は絶対にいつか言わないといけんのんよね…

そのいつかは、いつになるのやら。

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

俺は姉貴の顔をほとんど覚えて居ない。

なんなら、どんな顔だったか、どんなシルエットだったかなんて当たり前の様に分からない。

夢で姉貴が出てきた時だって、いつも顔に黒いモヤがかかって顔が見えない。

姉貴に会えば…分かるかもしれない。

そう、ずっと思ってきた。

でも、そんな簡単に見つかるわけもなく、ずっと分からないままだ。

いつか分かる。いつか絶対に会える。

そう思っても、会えないし、分からないし…

もう、どんな声だったかさえも分からない。

だから、もう……

姉貴を探すのを…会えるって、いつか分かるって希望を持つことをやめようかな。

そしたら、自分の中のつっかえが無くなるはずだから。