取引 ページ27
菊side
おや、今回は私ですか。初めまして。
…先程から目の前にいる少女との会話にも飽きてきた頃。
体制を変えてばっくはぐというのに挑戦してます。
見ず知らずの人にするのはどうかと思いましたが……案外良いですね。
身長が少し私より高めだというのを除いて。
しかしこの少女は気に入らない。
口を開けば日本さんだの怖いだの。
この無駄に抵抗しようとする態度も気に入らない。
黙って私に委ねれば良いものを。
この全てが私に染まるとなるとどうなるだろうか。
そう思うと謎の高揚感が出てくる。
おや。いつから私は貴女にこのような感情を………
ふふ、一目見たときからでしたね。
しかし一番気に入らないのがアーサーさんに独占させてしまっているということですかね。
……良いことを思い付きました。
菊「……取引しませんか？」
『！…取引？』
いきなり話し掛けたからか肩を震わせる。
そういう行動を取られると少し興奮しますね。
菊「貴女にも嬉しい条件ですよ。」
『……お聞かせ願います。』
やはり食い付いてきた。後は言いくるめるだけですね。
菊「どうしても貴女はここから出たいのでしょう？」
『…はい。』
菊「それなら、ここから出してあげましょう。」
『…！本当ですか？！』
菊「はい。しかし…………貴女が私のモノになってくれるなら、ですがね。」
『………』
条件を話すと苦虫を潰したかのような苦悶の表情を浮かべる。
菊「なに、アーサーさんのように完全束縛等はしませんよ。ただ私の側にいてくれるだけで良いのです。」
『う……』
あと少しですかね。
菊「永遠の自由か永遠の束縛か。選ぶのは貴女ですよ。」
おっと……永遠の自由とは言い過ぎましたかね。まぁどちらにせよ私を取ってくれるなら何でも良いですが。
『……………分かりました。菊さん。貴方を、信じます…』
菊「その答えが聞けて嬉しい限りです。それでは早速………そんな汚ならしい
私の付けたものなら付けていて欲しいんですがね。
ガチャっと日本刀で鎖を斬ると微笑んでお礼を述べてくる。
『わぁ…！ありがとうございます…』
菊「…！………どういたしまして。行きましょうか。」
斬り捨てた鎖を残し部屋を出る。
その瞬間自分でも気が引けるほど口角が上がっていることに気付いた。
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美布田千絵(プロフ) - TARAKOさん» お久しぶりです！ちょっとした合間を縫った更新ですが…そう言っていただけて、嬉しいです！ありがとうございます、頑張ります！！ (2020年6月29日 17時) (
レス) id: 56eaaeca6c (このIDを非表示/違反報告)
TARAKO - うっひょっ！久しぶりの更新嬉しいです！これからも更新頑張ってください!! (2020年6月28日 9時) (レス) id: db32771aed (このIDを非表示/違反報告)
美布田千絵(プロフ) - TARAKOさん» 大丈夫です！！わぁぁぁあ……そう言っていただき、ありがとうございます…！！！はい、頑張らせていただきますね！！ (2020年4月18日 13時) (レス) id: 56eaaeca6c (このIDを非表示/違反報告)
TARAKO - こんな遅い時間にすみません､､､素敵な作品ですね！更新頑張ってください!!応援しています!! (2020年4月18日 0時) (レス) id: 75c31c63dd (このIDを非表示/違反報告)
美布田千絵(プロフ) - ええええええ？！ありがとう！？そしてありがとう！？ (2020年3月5日 23時) (レス) id: 91d976edfd (このIDを非表示/違反報告)
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