安心してください！貴女だけにしか発動させませんから！！←

帰宅 inスペイン ページ38

ロマーノside

全く、気持ち悪いったらありゃしねぇ。

ロ「あ゛？俺を信じてなかったって言うのか……？」

くっ、こんなところで使うなんて屈辱だが使う他ない。俺は上目使いをスペインに使う。

スペインだって完全に心を無くしたわけではないのだ。

西「うっ……//そ、そんなわけあらへんや〜ん！！」

より一層抱き締める力を強くする。

やはり、俺達を大事に思う気持ちは取っ払われていなかった。

久々の反応に体の強張りが解けた。

ロ「……ったく、もう引っ付くのはやめろよな、この野郎。」

いつもの調子にいつもの感覚。

出来れば、このままであって欲しかった。

でも、違うものは違うのだ。

悲しいことにこいつの心は今は上の空だ。

表面上の何かだけがずっとスペインと言う存在を作り出していた。

本音を言うのなら今すぐこいつの心を戻して殴ってやりたい。

でも、そんなことをすればAを助けられるやつがいなくなってしまう。

それだけは……

……こんなことになるならば、A何か存在しなければ…

！？お、俺は何てことを！

……いや、待てよ。

使えるかもしれない。

アイディアを浮かばせると共にタイミングよく携帯が鳴る。

発信者は分からない番号からだ。

西「？ロマーノ、出ぇへんの？」

パッと離れて鳴り続ける携帯を心配する。

要するに、ここで出ろ、と言うことだ。

ロ「分かってるよ。でもお前が抱き付いてて取れなかったんだよちぎー！！」

難癖をつけておき、電話に出る。←

真実だから良いんだよ！！←

ロ「もしもし……！な、何ですか…？」

西「…」

ロ「はい…はい……！分かりました、すぐに向かいますね！！」

電話を切り俺はスペインに向かって叫ぶ。

ロ「お、おい、スペイン！！聞いて驚け！俺は今、イタリアで流行ってるナンパコールを貰った！！声からしてすごいベッラだ！！と言うわけで俺は行くぜ！！！」←

顔を綻ばせカジリ付くように待ち合わせ場所まで俺は走っていく。

後ろからは「車に気を付けるんやで！？」という声が聞こえる。

分かってんだよちきしょー！と叫び尋常な早さで街を走り抜けていった。

〜・〜・〜・〜
補足です。
ナンパコールと言うのは、作者が作ったナンパ方法で決してイタリアでは流行ってません。

公衆電話や自分の携帯で適当な番号をうち、ナンパすると言う訳の分からぬナンパ法です。←

当たり外れがあるため、スリルが味わえて良いらしい……です(？)←

作者国←【あ、感謝通知です！】→←兄弟で

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