続き ページ27
恐る恐る覚悟して閉じていた目を開けるとふわっと日向の匂いと共に彼が抱きついているのが見えた。
『お、親分…？』
西「……俺な、怖いんや。Aが行ってしまうと思うと…辛くて何もできんのや……だから、…ずっと側に居ってくれっ……！」
泣いているのか、暖かいものが肩に落ちる。
―――分かっている、こんな言葉に惑わされてはいけないことを。でも、
『……うん、ごめんね…私が間違ってた…………私は親分の側にずっといるよ？だから、安心して……ね？』
こう言ってしまう。
西「そ、やな……！親分も馬鹿だったわ！Aが離れていくはずないもんな？……ここまでしてAを疑うとか……親分もごめんな？」
一人称が戻っている。
やっと安心したのだろうか。
……こういった感じは初めてなので若干ビックリしたが、親分に抗っても無駄なことは同じだ。
……
いつかチャンスが来ることはわかっている。
だから、今私にできることはそれまでに親分を信用させることだ。
親玉に味方と認識させることがいかに重要か私はここに連れてこられて数日で知った。
……あとは、罠かもしれないが南イタリアさんが動いてくれているのが水面上で分かる。
これにも一か八か懸けなければいけない。
全てを信じて今、私も動く。
今は朝だ。
今日は親分は昼から会議があるらしいので、私と別れる際にとてつもなく惜しんでいた。
西「Aちゃん、すまんなぁ……親分は今日会議があるんや。……一人で留守番出来るか？」
一人で、と言うことは今日は南イタリアさんもイタリアさんの代わりに出るらしい。
西「知らん人が来たら逃げるんよ？危ないことはせんでな？……親分以外のことは考えんでいいからな？」
『分かってるよ……ほら、時間だよ？私はどこにも行かないから；』
この部屋を出ていくだけで36度見位された気がしたが気のせいだ。←
涙目でこちらを見てくる様子は幼稚園から帰りたがらない幼児のようだった。←
西「ほな……行ってくるな。」
悲しそうな笑みで去っていく彼に胸を締め付けられた。
『…行ってらっしゃい。親分。』
そのあとゆっくりと扉は閉まっていった。
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Arty(もとYngve)(プロフ) - 美布田千絵さん» 尊敬すべき俺のお母さんですね★ 塩は許すけど醤油はアウトな！ (2019年5月5日 0時) (
レス) id: 7260ef769b (このIDを非表示/違反報告)
ほのか@風花 - 美布田千絵さん» コメ失礼しゃーす！え？トマトに醤油？うちトマトには塩かけて食べるよ？？ (2019年5月4日 15時) (レス) id: a60bbace95 (このIDを非表示/違反報告)
Arty(もとYngve)(プロフ) - 美布田千絵さん» わかったわ！物足りないならアレンジしちゃえばいいんだよ！親分,別に構わないよね！トマトが風味残して美味しく食べられるのであれば！…俺は素材派だけどね！ (2019年5月3日 21時) (レス) id: 7260ef769b (このIDを非表示/違反報告)
Arty(もとYngve)(プロフ) - 美布田千絵さん» なにいってやがるんですか！トマトがもったいない！ならぜんぶパエージャやピッツェリアとかにしたら普通に食べてくれるよな！？醤油は没収しないから！ (2019年5月3日 21時) (レス) id: 7260ef769b (このIDを非表示/違反報告)
Arty(もとYngve)(プロフ) - 美布田千絵さん» そうだよ！トマト食べてんのに風味が台無しだし,その…塩分的な問題あるからおじいさまどうか醤油をよこせください……！ (2019年5月3日 21時) (レス) id: 7260ef769b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美布田千絵 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mariarosem1/
作成日時：2019年3月4日 1時
