88話 ページ38
そして私はリクスオッパの腕に吸い付いた。
FL「こら、飲みすぎないの」
『うっ、ぁ、やだ、！』
『はなれないでよぉ、』
FL「っ…そんな可愛くお願いしたって駄目だよ」
可愛くお願いしたつもりは無かったのにリスクオッパには何か効いてる様子。血だって少ししか飲めなかった、
FL「ねぇ、吸血鬼が人間の奴 隷になる方法、知ってる？」
『ど、れい？』
FL「そう、Aが僕達の奴 隷になるの」
どれい、なんて普段聞きなれない言葉に首を傾げる。そんな事より血飲みたいなぁ
FL「ある条件の元で吸血鬼が人間の血を飲むと、なるんだよ」
FL「ある条件っていうのは……今のAに言ったって意味ないか」
『ち…？』
FL「…そう、血」
FL「血がだぁいすきなAは飲みたいよね？」
『っうん！のみたい！』
FL「ふふ、子供みたいでかわいい」
そう愛おしい人を見るような眼差しで見つめられて首を傾げる。
彼はどこからか赤黒い液体が入った小瓶を取り出した。液体の種類なんて一瞬で分かった。私が愛してやまない血。それもいつも吸っていたような匂いで無意識に喉から音が鳴る。
FL「Aは僕達の奴 隷になる？」
『どれ、い…？…うん！なる！』
FL「うん、じゃあ"これ"飲んでね」
『血！』
リクスオッパが近づけてきた小瓶を口を開けて待つ。少しすれば甘い血の味がして飲むのが止められない
FL「じゃあそうしたら自分の血を飲んで」
『じぶん、の…？』
FL「そう、舌からでも良いから早く飲んで」
吸血鬼にとっては中々飲む機会がない自分の血。昔読んだ本には確か、自分の血を飲むのは…
でもリスクオッパが言ってるんだし飲まないと…
『ん、っく』
自分の牙で舌を傷つけて苦味がある血を飲んでいると体が急に熱くなってくる。喉が焼ける様な、そんな苦しい感じ
『は、っぅ』
FL「大丈夫、大丈夫だから」
FL「安心して」
『りすく、おっぱ、』
FL「これもAが幸せになる為の準備だから」
熱が出た日のように身体中が熱くなって、耐えきれずにそこで私の意識は飛んだ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1068人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
いっぴぃ。(プロフ) - あんずさん» こちらこそ度々更新が止まっていたのにも関わらず最後まで応援して頂きありがとうございます！今のところafter storyは書けたら書こうかなと思っているので期待して待って頂ければな、と☺️ (2月23日 19時) (
レス) @page27 id: 4cb6ac74d0 (このIDを非表示/違反報告)
あんず(プロフ) - 完結おめでとうございます！大好きな作品なので終わってしまうのが少し悲しいですがスランプになりながらもこんなに素敵な作品を完結して下さってありがとうございます！！after storyも見てみたいです✨️本当に完結おめでとうございます！ (2月23日 18時) (レス) @page40 id: 0010bffdfc (このIDを非表示/違反報告)
いっぴぃ。(プロフ) - れなさん» コメントありがとうございます！これからも頑張りますね！ (12月24日 15時) (レス) id: 4cb6ac74d0 (このIDを非表示/違反報告)
れな - とても面白い作品です！！これからも頑張って下さい!! (12月22日 21時) (レス) @page27 id: e984d5283c (このIDを非表示/違反報告)
いっぴぃ。(プロフ) - ﾄｹｲﾁｬﾝさん» コメントありがとうございます！とても嬉しいです！ (11月14日 22時) (レス) id: 4cb6ac74d0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：いっぴぃ。 | 作成日時：2023年11月3日 22時
