85話 ページ35
IN「何してたのって聞いてるんだけど」
扉を開けて入って来たジョンインに混乱と恐怖で鼓動が速くなるのを感じる。
なんで次は朝の筈じゃ
バレた、扉は塞がれてて逃げれない
どうする気絶させる？いや、でも
様々な考えが脳内を駆け回って自分でもショート寸前だとわかる。それでも考えないと逃げる機会が無くなってしまう
今なら血を操れるようになったし、ジョンインを気絶させて逃げるしかない
IN「無理だよ、Aは人を攻撃できない」
『は、なにいって、』
私の心を読んだような言葉に狼狽えてしまう。目の前で勝ち誇ったように笑うジョンインを見て更に逃げてやろうという気持ちが強くなった。
IN「血が付いてる僕らを見て引いてたのにさ」
IN「吸血以外で人を傷つけた事、ないでしょ？」
『そんなの、！』
IN「分からないって？じゃあ早く僕を殺しなよ」
IN「じゃないと逃げれないよ？」
『こ、ころすとか』
IN「僕達の世界じゃ当たり前のことなんだけど」
IN「その一瞬の躊躇で生きるか死ぬか決まるんだよ？」
IN「今の状況で言ったらAの今後の人生が決まるんだから」
私の震えている表情がそれほど面白いのか楽しそうに目を細めて笑うジョンイン。今となってジソンがよく言っていた「糸目のキャラは大体が悪い奴だから」という言葉の意味がやっと理解できた瞬間でもあった。
今逃げ出さなきゃ永遠に捕まってしまう
怖いとか、そんなことは考えずにジョンインを殺すしかないんだ。それが私の今後を決める決断になるんだから
もう一度血に意識を集中させて、今度は小型ナイフを思い浮かべる。よく切れて、深くまで刺しこめるような
IN「やっとやる気になったの？」
『うるさい！』
『これ以上私の邪魔をしないでよ！』
そう言ってナイフをジョンインのお腹に向けて差し込んだ。
IN「Aに殺されるなら本望だよ」
筈だったのにナイフは寸前のところで止まり、ジョンインは怪我一つもせずに不気味に笑っている。
IN「やっぱりAには無理だよ」
IN「大人しく僕達に飼われてね」
『なに、っんん"！！』
言い返そうとすれば突然ジョンインの唇が近づいてきて、鼻も摘まれた。息をしたいのに出来ず自由になった体で必死に抵抗するが意味もなく、酸素を求めて口を開けた瞬間彼の口の中にあった錠剤のようなものを入れられて酸欠だった私の脳は何も考えずにそれを飲み込んでしまった。
酸欠か、薬の影響か、私はそこで気を失った
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いっぴぃ。(プロフ) - あんずさん» こちらこそ度々更新が止まっていたのにも関わらず最後まで応援して頂きありがとうございます！今のところafter storyは書けたら書こうかなと思っているので期待して待って頂ければな、と☺️ (2月23日 19時) (
レス) @page27 id: 4cb6ac74d0 (このIDを非表示/違反報告)
あんず(プロフ) - 完結おめでとうございます！大好きな作品なので終わってしまうのが少し悲しいですがスランプになりながらもこんなに素敵な作品を完結して下さってありがとうございます！！after storyも見てみたいです✨️本当に完結おめでとうございます！ (2月23日 18時) (レス) @page40 id: 0010bffdfc (このIDを非表示/違反報告)
いっぴぃ。(プロフ) - れなさん» コメントありがとうございます！これからも頑張りますね！ (12月24日 15時) (レス) id: 4cb6ac74d0 (このIDを非表示/違反報告)
れな - とても面白い作品です！！これからも頑張って下さい!! (12月22日 21時) (レス) @page27 id: e984d5283c (このIDを非表示/違反報告)
いっぴぃ。(プロフ) - ﾄｹｲﾁｬﾝさん» コメントありがとうございます！とても嬉しいです！ (11月14日 22時) (レス) id: 4cb6ac74d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いっぴぃ。 | 作成日時：2023年11月3日 22時
