78話 ページ28
HJ「おはよう」
HJ「暇でしょ?話に来たよー」
『…早く解放して』
HJ「ドンソクが捕まってさ仕事が減ったんだよね〜」
HJ「まあ忙しいよりかは良いんだけど」
『…これ取ってよ』
HJ「…うるさいなぁ」
HJ「お仕置きって言ったよね?それ以上言うならもっと酷くするけど」
『っ、』
これ以上言うのは危険だと判断して大人しく下を向く。捕まってから数時間経った今、夜が明けて朝になった事がヒョンジンからの発言でわかる。
今頃お母さんは私からの手紙を読んでると思うけど、その手紙に書かれている事はまだ叶えられていない。
はやく、逃げ出さないと
HJ「ねぇ、お腹空いてるよね?」
『…空いてない』
HJ「ほらほら、そんな嘘つかないでよ〜?」
HJ「ヒョンジニオッパの血が飲みたいです、て言えば飲ませてあげるよ?」
『誰がお前の血なんか…』
HJ「…おまえ?」
HJ「俺の可愛い可愛いAはそんな言葉使わないんだけど」
『私はお前のなんかじゃない』
HJ「…随分と反抗的だね」
HJ「今、ちゃんと名前で呼んでくれるなら許してあげるけど?」
誰が憎い人の名前なんかを呼ぶか
決して目を合わせないように違う方向を凝視する。このまま反抗的でいればもしかしたら解放されるかもしれない、と期待を抱いた。
HJ「…はぁ」
諦めた?と思えば突然強い力で頬を鷲掴みされる。無理矢理口を開かれ、小さい牙が剥き出しになった。
『な、なにし』
HJ「実は俺リノヒョンから"あの薬"貰ったんだよね〜」
HJ「ヒョンジニオッパ〜って呼ぶなら"間違って"落とす事は無いと思うけど」
『っ、!』
あの薬、きっと吸血衝動誘発剤だ。あんな薬もう一度摂取して仕舞えばまた理性を失って今度はどうなるか分からない。
『ひょ、ひょんじにおっぱ…!』
HJ「ん、なぁに?」
HJ「そんな可愛い瞳で見つめないでよ、襲いたくなっちゃう」
『もう良いでしょ!』
『1人になりたいの、帰って!!』
HJ「…はいはい」
大人しく立ち上がったヒョンジンの背中を最後まで見送らずにすぐに横を向いた。
彼らはきっと私の変化を嫌っているんだ。でも彼らの本性に気づいてしまったから、私の意志が変わらないのは無理に等しい。
だとしても彼らの呼び方くらいは前と同じにしないと、また理性を失ったりするのはごめんだ。
1068人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
いっぴぃ。(プロフ) - あんずさん» こちらこそ度々更新が止まっていたのにも関わらず最後まで応援して頂きありがとうございます!今のところafter storyは書けたら書こうかなと思っているので期待して待って頂ければな、と☺️ (2月23日 19時) (レス) @page27 id: 4cb6ac74d0 (このIDを非表示/違反報告)
あんず(プロフ) - 完結おめでとうございます!大好きな作品なので終わってしまうのが少し悲しいですがスランプになりながらもこんなに素敵な作品を完結して下さってありがとうございます!!after storyも見てみたいです✨️本当に完結おめでとうございます! (2月23日 18時) (レス) @page40 id: 0010bffdfc (このIDを非表示/違反報告)
いっぴぃ。(プロフ) - れなさん» コメントありがとうございます!これからも頑張りますね! (12月24日 15時) (レス) id: 4cb6ac74d0 (このIDを非表示/違反報告)
れな - とても面白い作品です!!これからも頑張って下さい!! (12月22日 21時) (レス) @page27 id: e984d5283c (このIDを非表示/違反報告)
いっぴぃ。(プロフ) - トケイチャンさん» コメントありがとうございます!とても嬉しいです! (11月14日 22時) (レス) id: 4cb6ac74d0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:いっぴぃ。 | 作成日時:2023年11月3日 22時