77話 ページ27
話を整理すると、私はミノによって無理矢理吸血衝動を起こされ、そこで動けなくなっている私を捕まえに来たって事になる。
最悪
あの時警戒して水を飲まなければ良かった…
今だって少しだけ薬の効果が残っているのか目の前に嫌いな人たちがいるのに血を吸いたくて心臓が騒がしくしてる。
『さいてい、ですね…っ』
HN「あは、子猫に睨まれても怖く無いんだけど」
HN「自分の立場分かってるの?Aの命を握ってるのは俺達だよ?」
『っ、うるさ、い"』
FL「やっぱりまだ薬の効果残ってるんだ」
『そんなわけっ、!』
冷たいコンクリートだけの部屋に何か小さな音が響く。それは私の喉からでたのか、お腹から出たのか、どちらだとしても血を欲している事を相手に伝えるには十分な材料だった。
FL「…ふふ、強がっちゃってかわいいね」
『っ"、だまって、』
BC「はぁ、もっとちゃんとした順序があったんだけどさ」
BC「Aが直ぐに逃げ出しちゃったから作戦変更だね」
HJ「ほんとだよ。大人しくしてたら苦しい目には遭わなくて済んだのに」
BC「取り敢えず今は…」
FL「他の男から血を吸おうとしたお仕置きが先だよ」
『おし、おき…?』
お仕置き、というから何か痛い事をされるんだと想像する。だってこの人達は裏組織の人達で、拷問に長けてるに決まってる。
どんな事をされても屈しない意思を固めて身構えるが、彼らは私に近づくどころか離れていき扉から出て行こうとする。
FL「じゃあまたね」
そのまま私の前から姿を消した彼ら。
今ここには私と冷たいコンクリートだけが存在している。それ以外は一つも存在しない。見る限りここは地下室にあった拷問室の一つだと思う。
どういう意味か今は監視の目がない、監視カメラも見当たらない。逃げるなら今しかないと、手を動かしたり足を暴れさせたりするが一個も解決に繋がらない。
がちゃがちゃと虚しい音が響くだけ。手首と首は壁に直接固定されてる枷のようなものに拘束されてるから壁ごと壊さない限り無理。足に繋がっている鎖はそれに比べれば何とか壊れそうだけど怪我は回避できないと思う。
とりあえず今は体力の温存が優先だと考えて逃げる事は一旦保留して、タイミングが来るのを待つ事にした。
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いっぴぃ。(プロフ) - あんずさん» こちらこそ度々更新が止まっていたのにも関わらず最後まで応援して頂きありがとうございます!今のところafter storyは書けたら書こうかなと思っているので期待して待って頂ければな、と☺️ (2月23日 19時) (レス) @page27 id: 4cb6ac74d0 (このIDを非表示/違反報告)
あんず(プロフ) - 完結おめでとうございます!大好きな作品なので終わってしまうのが少し悲しいですがスランプになりながらもこんなに素敵な作品を完結して下さってありがとうございます!!after storyも見てみたいです✨️本当に完結おめでとうございます! (2月23日 18時) (レス) @page40 id: 0010bffdfc (このIDを非表示/違反報告)
いっぴぃ。(プロフ) - れなさん» コメントありがとうございます!これからも頑張りますね! (12月24日 15時) (レス) id: 4cb6ac74d0 (このIDを非表示/違反報告)
れな - とても面白い作品です!!これからも頑張って下さい!! (12月22日 21時) (レス) @page27 id: e984d5283c (このIDを非表示/違反報告)
いっぴぃ。(プロフ) - トケイチャンさん» コメントありがとうございます!とても嬉しいです! (11月14日 22時) (レス) id: 4cb6ac74d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いっぴぃ。 | 作成日時:2023年11月3日 22時