76話 ページ26
「こーら、他の男の血なんか吸っちゃだめでしょ?」
『っ、やぁっ!』
「ふ、目蕩けててかわい」
「こんなA初めて見たけどアリだな」
「血吸いたいのに吸えなくて苦しいんだよね〜?」
『はな、っし、て"!!』
「本当は血をあげたいけどまずはお仕置きからだから」
「他の男見ちゃダメって教えたのに…」
ち、ちがのみたい
やだやだやだ、ちいがいいらない
『やっ、あ!ち!!!!』
「はいはい、いい子にしてたらあげるから」
「まあ、当分は無理だと思うけど」
そう言って目の前に現れた人達は私の口元にハンカチを貼り付けた。
そこで私の意識は完全に途切れた。
ー
『んっ、』
空腹を感じて目を開く。しかし目の中は空ではなくて建物の中、つまり壁が映し出された。
さっきまで私は外を歩いてた筈…
違和感を感じて記憶を辿れば今までの記憶が蘇る。
吸血衝動を感じて人を襲いかけた事、それを止めた人達。その人達だけは顔が思い出せなかったが何故だか嫌な予感ばかりして鳥肌がたつ。
「あっ、おきたんだー!」
『ぇ…』
目の前にある扉から現れたのは1番会いたくなかった人達の1人、ジョンインがぴょこっと可愛らしい顔を覗かせて入ってきた。
IN「大丈夫?腰痛くない?」
『な、なにを…』
IN「自分の体制分かってないの?」
そう言われて自分を見てみると、ぺたんと床に座り込んで両手首と首元を壁に固定されていた。上半身の自由は無いが、足は鎖で繋がれてるだけだから幾分かは自由があった。
HJ「やっぱりAは拘束されてる姿が1番綺麗だよね〜」
IN「あっ、なんでヒョン達くるんですか〜!」
IN「Aとの2人きりの時間を楽しもうと思ったのに!」
CB「ヤ〜、拗ねてるイエニもかわいいでちゅね〜」
IN「止めて下さい。」
CB「イエニが反抗期だ…」
いつもだったら微笑ましい会話も今はちっとも可愛くなくて、恐怖で体がガタガタと震える。
『な、なんで…』
LK「…人から貰ったものを安易に口にするからだよ」
LK「恐怖心を感じたならもっと警戒しなきゃ」
『…どういう、』
LK「吸血衝動誘発剤。吸血鬼のお前はよく知ってる薬だよね」
LK「それを水に入れただけ。嫌な予感がしたからもしもの為にって入れたんだけど勘が当たってよかったよ」
SM「本当に悪趣味だよね」
LK「俺が入れなかったらこんな上手くいかなかったけど?」
SM「そんなの使わなくても捕まえられたし」
BC「はいはい、喧嘩しないの」
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いっぴぃ。(プロフ) - あんずさん» こちらこそ度々更新が止まっていたのにも関わらず最後まで応援して頂きありがとうございます!今のところafter storyは書けたら書こうかなと思っているので期待して待って頂ければな、と☺️ (2月23日 19時) (レス) @page27 id: 4cb6ac74d0 (このIDを非表示/違反報告)
あんず(プロフ) - 完結おめでとうございます!大好きな作品なので終わってしまうのが少し悲しいですがスランプになりながらもこんなに素敵な作品を完結して下さってありがとうございます!!after storyも見てみたいです✨️本当に完結おめでとうございます! (2月23日 18時) (レス) @page40 id: 0010bffdfc (このIDを非表示/違反報告)
いっぴぃ。(プロフ) - れなさん» コメントありがとうございます!これからも頑張りますね! (12月24日 15時) (レス) id: 4cb6ac74d0 (このIDを非表示/違反報告)
れな - とても面白い作品です!!これからも頑張って下さい!! (12月22日 21時) (レス) @page27 id: e984d5283c (このIDを非表示/違反報告)
いっぴぃ。(プロフ) - トケイチャンさん» コメントありがとうございます!とても嬉しいです! (11月14日 22時) (レス) id: 4cb6ac74d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いっぴぃ。 | 作成日時:2023年11月3日 22時