71話 ページ21
2日後、回復したお母さんと話す許可を貰えたので急いで病室に向かう。扉の先には心なしか明るくなった雰囲気のお母さんが外を見ていた。
『お母さん、』
声をかけながらゆっくりと近づく。
「…本当に大きくなったわね」
「Aに会えたから死んでも良いと思ってたけど、まさか助けられるなんて」
『やめてよ、死ぬなんて』
「ふふ、ごめんなさいね」
「でももう解放されたからこれからは自由に生きていける。もう死ぬなんて思わないわよ」
『…なら良いんだけど』
「助けてくれてありがとう」
「それと私達の家族の形でずっと貴方の人生を縛っちゃってごめんなさいね」
『ううん、全然良いの』
「貴方もこれからは自由に生きなさい」
『もちろん、そのつもりだよ』
そこから今までの話だったり、これからの話をしていたらいつの間にか数時間が経っていた。流石に話しすぎたのか外がオレンジ色になってきているのでまた明日来る約束をして部屋を出た。
FL「おかえり、A！」
『リクスオッパ、くるしい』
FL「わ、ごめん！まだ治ってないから痛かったよね？」
大丈夫ですよ、とリクスオッパを安心させてから一緒にリビングへと進む。机の上にはもう夜ご飯の準備がされていて、今日は出前を取ったのかチキンやピザなど様々なものが置いてあった。
奥でミノオッパがサラダの準備をしていたから私も手伝おうと腕を捲りながら向かった。
『手伝います』
LK「じゃあそこの野菜切っといて」
『はい』
騒がしいリビングとは真逆にキッチンでは野菜を切る音と水が流れる音だけが響いていた。
LK「…どうだったの？」
『お母さんですか？』
『元気そうにしてますよ。これからは自由に生きるって言ってました』
LK「そ」
HJ「リノヒョーン！まだー？」
LK「ティッシュでも食っとけ」
HJ「うわ、ひどーい！それがシェフの言う事？！」
IN「ヒョン暴れないで下さい」
HJ「…い、いえなぁ」
ショックを受けてるヒョンジニオッパの目の前にサラダを置いて、ミノオッパが私にだけ水を渡して全員が席についた。手を合わせて「いただきます」をしたら其々が食べたかったものに我先にと手を出してる。
私はそんな皆さんを横目に一人で勝手に緊張をしていた。
『あの、皆さんに言いたい事があって』
CB「お礼なら良いって言っただろー？」
『いや、違くて』
CB「え？」
皆さんに笑われているチャンビニオッパに申し訳なさを感じて心の中で謝りながらこの場が落ち着くのを待って私は再び口を開いた。
『私、ここを出てこうと思ってるんです』
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いっぴぃ。(プロフ) - あんずさん» こちらこそ度々更新が止まっていたのにも関わらず最後まで応援して頂きありがとうございます！今のところafter storyは書けたら書こうかなと思っているので期待して待って頂ければな、と☺️ (2月23日 19時) (
レス) @page27 id: 4cb6ac74d0 (このIDを非表示/違反報告)
あんず(プロフ) - 完結おめでとうございます！大好きな作品なので終わってしまうのが少し悲しいですがスランプになりながらもこんなに素敵な作品を完結して下さってありがとうございます！！after storyも見てみたいです✨️本当に完結おめでとうございます！ (2月23日 18時) (レス) @page40 id: 0010bffdfc (このIDを非表示/違反報告)
いっぴぃ。(プロフ) - れなさん» コメントありがとうございます！これからも頑張りますね！ (12月24日 15時) (レス) id: 4cb6ac74d0 (このIDを非表示/違反報告)
れな - とても面白い作品です！！これからも頑張って下さい!! (12月22日 21時) (レス) @page27 id: e984d5283c (このIDを非表示/違反報告)
いっぴぃ。(プロフ) - ﾄｹｲﾁｬﾝさん» コメントありがとうございます！とても嬉しいです！ (11月14日 22時) (レス) id: 4cb6ac74d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いっぴぃ。 | 作成日時：2023年11月3日 22時
