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62話 IN side ページ12

IN side


支部にいる偉い人に呼ばれて首都に移動している時もついた時も、僕はずっとAの事ばかり考えてた。

昨日の事があったからか、Aが身近にいないのは凄く落ち着かない。今こうしている間にもAが他の奴らと話しているかもと想像しただけで黒い渦が脳を支配する。


HJ「おぉ、イエナぁ〜今日も相変わらず可愛いでちゅね〜」

IN「ヒョン、うるさい」

HJ「うわ!イエナがグレた!!!」

SM「ヒョンジナ、うるさい」

HJ「揃いも揃って酷いよぉ〜」


スンミニヒョンにまで注意されて落ち込んでるヒョンを見て心がスカッと軽くなった。普段からうるさいんだからこういう時くらいは静かにして欲しい。


後ろからちょっかいを出してくるチャンビニヒョンを懲らしめようと後ろを向いた瞬間、チャニヒョンのスマホから電子音が聞こえてそっちに気を取られた。

電話相手は部下らしくて、それほど大きい声で話しているのか遠くにいる僕にも声が鮮明に聞こえて来てチャニヒョンは耳からスマホを遠ざけている。


BC「何、どうした。俺らこれから用事があるって」

「"捕まえていた幹部が逃げました!!!"」
「"他の幹部が助けに来たせいで中にいた仲間の大半は死にました!息があった奴によればチャニさんが連れて来た吸血鬼の少女を探していたらしいです!!"」


周りの、ヒョン達の空気が一気に重くなるのを身を持って感じた。それは僕も例外じゃなくて、いつの間に拳を強く握っていたのか爪の跡が強く残っている。


BC「分かった、出来るだけ早く戻るからあの子の保護を優先しろ」

「"はい!!わかり、っ、ッ------------プツ"」


電話が一方的に切られてその場がどれほど危険なのか一瞬にして理解できた。考えている事は一緒で、皆んな既に車に向かって走っていた。


BC「A!?無事?昨日捕まえた幹部が実は脱走したらしいんだ!」
BC「危ないから絶対に外には出ないで。あと俺たちが帰るまで何処かに隠れてて」

CB「っ、Aを探してたなんて考えても無かった!」

SM「早く戻らないと、Aが!」

HN「こういう時に限って...!」

LK「...くそ、っ!」





FL「A!!」


車を降りてみれば、玄関は壊されており嫌な予感がして急いで中へと入る。
中はそれほど荒れてなくて机が吹き飛ばされてるほどで、もぬけの殻。それは人ひとりの気配も感じないくらい。

Aが連れ去られたのを察すると僕達は再び車に乗って敵のアジトを目指した。車内の空気は、殺気で息が詰まるほどだったと思うけど僕は一切気にしなかった。

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いっぴぃ。(プロフ) - あんずさん» こちらこそ度々更新が止まっていたのにも関わらず最後まで応援して頂きありがとうございます!今のところafter storyは書けたら書こうかなと思っているので期待して待って頂ければな、と☺️ (2月23日 19時) (レス) @page27 id: 4cb6ac74d0 (このIDを非表示/違反報告)
あんず(プロフ) - 完結おめでとうございます!大好きな作品なので終わってしまうのが少し悲しいですがスランプになりながらもこんなに素敵な作品を完結して下さってありがとうございます!!after storyも見てみたいです✨️本当に完結おめでとうございます! (2月23日 18時) (レス) @page40 id: 0010bffdfc (このIDを非表示/違反報告)
いっぴぃ。(プロフ) - れなさん» コメントありがとうございます!これからも頑張りますね! (12月24日 15時) (レス) id: 4cb6ac74d0 (このIDを非表示/違反報告)
れな - とても面白い作品です!!これからも頑張って下さい!! (12月22日 21時) (レス) @page27 id: e984d5283c (このIDを非表示/違反報告)
いっぴぃ。(プロフ) - トケイチャンさん» コメントありがとうございます!とても嬉しいです! (11月14日 22時) (レス) id: 4cb6ac74d0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:いっぴぃ。 | 作成日時:2023年11月3日 22時

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