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特に行く当てもなく 近所の
ショッピングセンターに来た
ぷらぷらと雑貨を物色する
「 可愛い 、 」
目に入った赤の花柄のタオル
色違いで黄色もある
夫婦タオル なんて言って買っていこう
淳太さんが黄色で わたしは赤かな
朝色違いのタオルを使ってることを想像すると
自然と笑みがこぼれる
?「 それねー 人気商品で今朝再入荷したばかりで … 」
話しかけて来た店員であろう人と目が合った瞬間
わたしは固まった
.
「 だ 、大毅 」
2年以上も会ってないというのに
鼓動は速くなる一方で
ここから逃げ出したい気持ちと
一緒に居たい って気持ちが交差する
「 元気 、? 」
何か話さなきゃと 差し支えのないことを問う
重「 ん、 」
さっきの店員さんスマイルはどこへ行ったのか
わたしの知っている無表情の大毅に戻っていた
重「 俺あと10分くらいで 仕事終わんねん
待っといてくれへん ? 」
「 … わかった 」
待ってどうするのよと頭を悩まして
手にしたタオルを買うことも忘れていた
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作者名:?O83l | 作成日時:2017年1月14日 21時