片想い【青】

9話 ページ9

家に帰って早速交渉に向かう








…あの…超絶シスコンのお兄ちゃんの元へ








ーコンコン









？「はーい」







「あー、Aやけど…」






そう言った瞬間すぐに開く扉








？「えっ！A！どうしたん？」








「ちょっと話があってね？…崇裕くんはまだ？大毅くん…」









…なんとも手強いことに…シスコンのお兄ちゃんは2人おる









私の4個上の崇裕くんと2個上の大毅くん









2人のシスコンっぷりは私がまだ幼稚園だったころから









その時に脳内に植え付けられた名前呼び









何度もやめようとしたら泣きながら止められて…今でもやめれていない









大毅「あ、崇裕はもう帰ってきとるで？今一緒に勉強しよってん」








「じゃあ、ちょうど良かった…部屋入っていい？」









大毅「おん！Aから来るなんていつぶりやろ〜？









あれちゃう？小学校のころに寝れへん言うて来た時以来ちゃうん！」









なんか、思い出に浸ってる大毅くんを無視して部屋の中に入った









崇裕「A、俺らに用事ってどうしたん？」









「あのさ…海、行ってきていい？」









そう言った瞬間2人の動きが止まった









…やばいかな…









崇裕くんを見ると…泣き出している…はぁ…いつものことか









崇裕「大毅ぃ、Aがっ…Aが不良なってもたぁ泣」









いや、まて、海行くだけでなんで不良になんねん









大毅「大丈夫や！崇裕！俺が阻止したる！」









いや、行きたい本人の前で言うなよ









大毅「てか、A！誰と行くねん！」









「ユキちゃん」









崇裕「なんや！ユキちゃんか！！」









よっしゃ、3人のこと黙ってたら行けそうやっ！









と思ったのはつかの間









大毅「…ほんまにユキちゃんだけか？」









大毅くんにそう聞かれた瞬間、ドキッと心臓が飛び跳ねた

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