片想い【青】

2話 ページ2

HRが始まろうとしているのに藤井くんはまだ来てない









担任の中間淳太先生が呆れたように









中間「藤井は今日も遅刻かぁ」








そう言った瞬間









戸が開く音が聞こえた









流星「せんせー！セーフやんな？」









中間「セーフちゃうわ！はよ席座り！」









流星「えー絶対セーフやろ〜」









そう言いながら私の隣に座る









私の隣の席は藤井くん。席替えの時人生の全ての運を使ってしまったんではないかと思った







流星「Aちゃん、おはよ」









「おはよ。今日は昨日より早かったね」









流星「いや、ちゃうねん！今日はちゃんと起きてんけどな、電車待ってる時に横にカバン置いてんよ








ほんでな、電車きたから乗ってんけどな、ドア閉まってからカバン椅子に置きっぱなしにしてたん気づいてさ









取りに戻らなと思ってんけど急行乗ってもて全然止まらへんくて！









やっと思いでカバン置いてきた椅子んとこ戻ったらカバンなくなっててん！









ほんで慌てて、どうしよーってなってたら知らんおばあちゃんに声かけられてな









探してるのカバン？って聞かれたから、そうです言うたら反対側のホームにあるあれ？って言われて！









ほんなら俺のカバンやってん！









戻ってきて降りたホーム探してたから見つからんかってんな笑」









「カバン、見つかってよかったね笑








次は忘れないようにね？」









流星「多分大丈夫！」









中間「はい、そこうるさいでー。」









先生に怒られてしまった









恥ずかしいけど、嬉しかった。藤井くんと喋れたから…









藤井くんは学校に来てもすぐに寝てしまう







やから、いつも挨拶だけで終わる









やけど、今日は喋れた









ただそれだけやのに心臓がうるさくなった

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