ゲームは趣味だよ、君。【Fischer's】 (ページ3)

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第2話！ページ3

何かが破裂する大きな音で目が覚めた。

マサイ「あっおい遥香起きちゃっただろ！」

目にはマサイの下からの顔が映っている。

そして後頭部には人の温もり。

『ごめん…膝枕してもらっちゃって。』

マサイ「いいよ、お疲れ様。まだ寝ててもいいのに。」

そういうわけにもいかない。

起き上がって音のした方を見る。

床には風船の残骸。

驚いたダホの顔。

笑い転げるシルク。

うん予想はついた。

『シルク、ダホちゃんにドッキリ？』

シルク「そ！めっちゃいい反応だからやりたくなるんだよなぁ。」

『ダホちゃんも可哀想に。』

ンダホ「いっつも俺なんだよな…遥香、なんとか言ってよ。」

『無理無理。このイタズラ小僧はもう何言っても聞かないよ。』

シルク「さすが遥香、俺のこと分かってるね～！」

『ダホちゃんの次にやられることが多いからね。』

私は驚かされる系、幽霊系…まあとにかくホラーが苦手だ。

イギリスに行った時、古いホテルに泊まったらめっちゃ視線感じたし。

ちょっとだけ霊感あるっぽくて無理。

それを面白がるシルク。

最低だ。

『マサイー、あの顔絶対次のターゲット私だよぉ。』

マサイ「まー本当にしょうがない子！好きな子はいじめるタイプなのね！」

シルク「お前はどういうキャラなんだよ。」

私はまた欠伸をした。

マサイ「そんなに眠いなら俺の部屋で寝てくる？」

『いや、そろそろ帰るよ。この後キヨくんたちと動画撮るから。』

マサイ「家まで送るよ。そんなよろよろの状態で帰せねぇし。」

シルク「動画、俺とンダホで撮るから。遥香は送って貰え。」

ンダホ「自分の方も程々にしてすぐ休むんだよ？わかった？」

…過保護だよなぁ、こいつら。

まあ、お言葉に甘えよう。

『ありがとう。』

マサイ「よし、行くか。」

荷物を持って、シルクたちに手を振る。

欠伸を噛み殺し、マサイについて行った。