大人の貴方のお話 ページ28
帰る時間になってしまった。
茜ちゃんが着いてきたいと言っていた為、2人で後部座席に乗る。
ガッチさんが送ってくれるのは本当に有難い。
茜「お姉ちゃん、また来てね！」
ガッチマン「今度は一緒に実況やろっか。」
『はい、近いうちにお菓子たくさん持って来ますね。』
どんどん家が近くなる。
…ちょっと憂鬱なのはなんでだろう。
ちゃんと話し合うって決めたのに。
すると、人の温もりが私の手に触れる。
茜「大丈夫だよ、お姉ちゃん。」
『……ありがとう、茜ちゃん。』
さあ、もうマンションはそこだ。
目の前に止めてもらうと、丁度よくマサイも出てきた。
降りてマサイと目を合わせる。
…目、真っ赤。
就活の時くらい元気が無くなってる。
マサイ「遥香…。」
マサイが手を差し伸べた時だった。
茜ちゃんが前へ出て、マサイに何かを差し出した。
封筒と、遊んでいた時に出してた紙…？
茜「ん！」
マサイ「え？」
茜「はい！」
マサイは恐る恐る受け取った。
茜「もう、お姉ちゃんの手、離しちゃダメだよ。」
そう言って、また車に乗る。
ガッチマン「じゃあ、またね。」
『ありがとう、ガッチさん。』
車が走り去る。
しばらく見送っていたら、手に茜ちゃんと違う温もりが触れた。
マサイ「…ごめん。」
そう言って私の手を引っ張る。
どういう謝罪なのか。
これまでの行動？
これからの行動？
エレベーターに乗り込み、マサイはRと書かれたボタンを押す。
小さな箱の中は静かで、マサイのつけた腕時計がチクタクと音を鳴らす。
手を握る力が強くなる。
マサイの顔は見れなかった。
ただ、彼がいるという証明が繋がれた手から伝わるだけだ。
目的地に着いたアナウンスが流れる。
よく2人になりたい時に来ている場所。
人は滅多に来ない。
手を優しく振りほどき、ゆっくりと進む。
そして、フェンスをつけるために1段高くなった場所へ立つ。
マサイ「遥香。」
彼もフェンスに近づき、段には登らず私の手を掴む。
マサイ「こんな喧嘩、終わりにしたい。」
私はその言葉に、優しく微笑んだ。
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ユウリ(プロフ) - 熊坂@サブさん» 頑張ってください！！応援しております！！続編でたらすぐお気に入り登録させていただきます！！ (2020年9月8日 19時) (
レス) id: 4c2f02cb4e (このIDを非表示/違反報告)
熊坂@サブ(プロフ) - カフェモッカさん» 本当にありがとうございます！ご期待に添えるよう頑張ります！ (2020年9月8日 16時) (レス) id: b3d4a9f8b7 (このIDを非表示/違反報告)
熊坂@サブ(プロフ) - ユウリさん» ありがとうございます！近いうちに続編として1作づつ出させていただきますね！ (2020年9月8日 16時) (レス) id: b3d4a9f8b7 (このIDを非表示/違反報告)
カフェモッカ - 熊坂@サブさん» ビタチョコは嘘の自分を偽るけどモトキに勘づかれちゃって『偽善者』って言われたとかなんとか的なやつで偽物勇者は差別的なやつで苦しんでいた夢主ちゃんをシルクが助けるっっていう感じ……長文失礼しましたァァ!! (2020年9月7日 21時) (レス) id: 4ebf1d1c66 (このIDを非表示/違反報告)
ユウリ(プロフ) - 熊坂@サブさん» そうですね……シャルルはぺけたん、アルカリレットウセイはシルク、アイ情劣等生はモトキでどうでしょうか！ (2020年9月7日 21時) (レス) id: 4c2f02cb4e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：熊坂 | 作成日時：2020年8月25日 17時
