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私は卑怯だった。いや、臆病なんだ。私は鞄を持って立ち上がり、先生を避けるようにすり抜けて教室を後にしようとした。先生の問いに答えなかったのは、楽しいなんて口が裂けても言えないかったから。先生だから腕を捕まえて引き止めることはできない…それをわかってそうしたんだ。
「宮沢さん!」
普段の授業では絶対に出さないような声。そんな声が私の足を引き止めた。そして、振り返らない私に先生はこう言った。
「いつでも来てください。政経の資料室でしたら、生徒指導も許可されていますから…」
今じゃなくても、いつでも辛くなったら…
先生は卑怯な私を待ってくれると言っているのだった。
やめてよ。
優しくしないで欲しかった。期待させないで欲しいんだ。期待させといて、どうせあなたもだめなのだから。私が一番してほしいことはあなたにはできない。結局は自分で何とかしなくちゃならないことだって、私だってわかってる。
臆病って、何に怯えてると思うの?私は自分の心をこれ以上傷つけたくなくて怯えてるんだよ。期待するたびに、夢も希望も散った時の悲しみも憎しみも大きくなる。もうこれ以上自分を憎みたくない。自分なんか大っ嫌いだから、もうこれ以上嫌いになりたくないんだ。
「話しても仕方ないことだから」
私はそう言って止まっていた足を動かし、教室から出ていった。

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- コミックとかで漫画を見ています!更新できるんだったら頑張ってください! (12月20日 23時) (レス) @page6 id: afbcb35ddc (このIDを非表示/違反報告)
すん。 - とても面白い小説で、続きが気になります( ;;)♡戻って来て下さっ、たら嬉しいです^^♡ (2022年3月26日 21時) (レス) @page6 id: b6cd6f531a (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - 数少ない夢小説なので気長に待ってます!! (2022年3月22日 1時) (レス) @page6 id: 769fe6ecc6 (このIDを非表示/違反報告)
Iden(プロフ) - 次回が見たいです...更新中止..また戻ってきませんか?? (2021年8月27日 14時) (レス) id: 83fd4258ec (このIDを非表示/違反報告)
ももた。(プロフ) - 貴重なたかやなの夢小説を見つけられたことだけでも嬉しいのに、お話も面白くて続きが気になります!これからも応援しています。 (2021年4月1日 2時) (レス) id: 485f6e79f8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:SHiroiUsagi | 作成日時:2021年2月1日 3時

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