先生と生徒

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学校での私は、平凡な生徒だ。成績は上の下、素行も悪くない、基本仲のいい友達4人でつるむ、普通の女子生徒。少数派なのは部活に入ってないことくらいだが、帰宅部なら他にもいる。とくに目立つような言動もないし、クラスを引っ張っていくようなキラキラしたところもないし、授業中にちょっと鋭い意見を発言するようなこともない。周りを見れば、友達関係のトラブルで派手に泣いたりする子や、成績優秀、部活もエースの優等生が無理のし過ぎで授業中に倒れてしまうなんてこともあった。みんな多かれ少なかれ、同じくらい悩みも問題も抱えてるもんだ。そうやって助けてもらえる人を羨ましいと思ってしまうのは、私が捻くれているせいだ。
要するに私は子供なのだ。倫理の授業でふて寝したのがそれにあたる。特に眠いわけじやなかったが、教科書もないしやる気も起きないし、先生も注意する気がなさそうな様子だったのでそのまま机に俯していた。基本先生なんて生徒個人に興味はないもんだ。良いところにしろ問題点にしろ、特に目立ったところのある人を除いて。

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