青春の太陽の下で (ページ2)

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幼き日の思い出ページ2

｢まあまあ｡なんとかなるって…ねぇ、あいり？｣
｢うんうん｡落ちるのはまさかだったけどねぇ～｣
今は高校の合格発表の帰り道｡含み笑いを見せている2人は小学校からの仲のひなとあいり｡なぜ笑われてるかって？自分が志望校に落ちたから｡自分でもまさかだった｡合格範囲内の高校に落ちる、なんて思ってもいなかった…｡｢このあとクラスで集まるけど、Aはどうする？｣突然ひなの声が聞こえた｡｢行くわけないじゃん？(笑)てか行けないの間違えか～♪｣…｡｢ちょっと、あいり言い過ぎ｡A、気にしないでね｣…間違ってないから言い返すこともできない｡｢うん｡あいりの言うとおり｡行かないし、行けないよ｡じゃあね、楽しんで！｣そう言ってその場を離れた｡ひなの声が聞こえたが、振り返らなかった。｢はぁ…私って高校生、なれるのかな…｣
気がつけば心の声が口から出ていた｡悔しさしかない｡
家についてベッドによこになると、1枚の写真が目に入った｡｢たかし…｣松尾太陽｡私の幼馴染で、小さい頃はよく遊んでいた｡でも、私が小学５年生になると同時に姿を見せなくなり、連絡もつかなくなった｡私はつい懐かしくなり、アルバムを開いていた｡
すると突然家に連絡が入った｡｢もしもし…？｣｢もしもし｡Aにいい報告がある｡｣声の主は中学の担任｡｢第一高校が定員割れで…｣｢え、じゃあ…｣｢A、高校生になれるぞ！｣
それは私が高校生になれるという報告だったのだ！

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