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翌日
今日は4人でレコーディングをする日で
珍しく朝の食卓に4人の姿があった
最近忙しくて宿舎内ですれ違う事が多かった私たちがやっと4人で朝食だと言うのに、オンニ達はどことなく暗い雰囲気を醸し出していた
LS「なんか暗くない?」
JS「逆にリサはなんでそんな明るくいられるのよ」
LS「なにが?」
JE「Aちゃんのことよ」
きっとオンニ達なりにあの子への接し方を模索してる最中なんだろうな。そんな重く考えなくていいのに
RS「リサは何か策でもあるの?」
LS「ないけど?」
RS「即答…。聞いた私が悪かったね…」
LS「チェヨンア〜?それどういう意味〜?」
JS「あんたそんなんでこれからどうやってAちゃんと暮らしていくつもりよ」
JE「さすがに楽観的すぎるんじゃない?」
うーん、やっぱりオンニ達はどこかお堅い。元来私のお転婆を制御するために必要だったそれは、今では枷になっているみたいだ
LS「オンニたち考えすぎだよ。普通でいいんだよ」
そう。普通でいいの。今のあの子に”特別”は必要ない。
私たちの普通は恐らくあの子にとってはどれも未知なものばかりなはずだ。だから、ただ人からの温もりを与えてあげればいい。それがあの子の”当たり前”になるまで
LS「普段の私たちでいればいいんだよ」
無理に近づかなくていい。きっと怖がって逃げちゃうから。だからAちゃん本人から私たちの所へ来させる意味があると私は思う
教えてあげるんだ、ここは安全なんだって
あの日。私がAちゃんを見つけた日。私に助けを求めるような目を、あの目をもう一度見るにはこれしか思いつかなかった
今度は言葉で『助けて』って言ってもらえるように
君が私の手を取るまで、私はずっと手を伸ばしているから
おいでって、導いてあげるんだ
JS「…あんた、いつからそんな…」
RS「なんか”お姉さん”見たいだね」
JS「頼りになる子に育っちゃって…」
JE「大きくなったねリサ、、、」
RS「私感動しちゃった…さっきはごめんね」
LS「ねぇひどくない??」
全く失礼しちゃうお姉様たちだ
JE「確かにリサの言う通りね。無理に距離を詰めすぎるのも今のあの子の負担になりかねないし」
RS「うぅ、でもちょっとだけ甘やかすのはだめ?」
JS「蜜だけが子育てじゃないのよチェヨン」
RS「だって、もう1人妹ができたみたいで嬉しくて…」
LS「私には蜜すらないくせに!!!」
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夢 - 更新楽しみにしてます!! (5月31日 23時) (レス) @page25 id: b05a1258a4 (このIDを非表示/違反報告)
月乃(プロフ) - 夢さん» ありがとうございます🥹ぼちぼち書いてるので気長に待っていてください😌 (2023年4月14日 22時) (レス) id: 99e7b95db2 (このIDを非表示/違反報告)
月乃(プロフ) - 真理さん» ありがとうございます!!更新がんばります^^ (2023年4月14日 22時) (レス) id: 99e7b95db2 (このIDを非表示/違反報告)
夢 - 面白いです!!これから主人公がどうなってくのか気になります!! 続きが読みたいです!! (2023年4月11日 23時) (レス) id: b05a1258a4 (このIDを非表示/違反報告)
真理 - 面白いです。これ。 (2023年4月7日 20時) (レス) id: 211f054fc3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:侑 | 作成日時:2020年9月15日 21時