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頭に被されたタオルを手に取り、私よりも上背がある人物を下から睨みつける
LS「怖い顔してもだーめ」
効かない。
施設にいた職員の大体がこれをすると距離を取るのに
LS「オンニ達、後は私がやるから寝ていいよ」
JS「仲良くするのよ？」
RS「また明日ねAちゃん」
JE「…頼んだよリサ」
LS「うん！おやすみ！ほらAちゃんも」
「……おやすみなさい」
3人は自室に戻り、リビングに私たちだけが残った
LS「髪乾かすね」
「自分でやります」
LS「私がしたいの」
「…」
リビングのソファに座らされ、彼女は床に膝をついて向き合う形でされるがままに濡れた髪を拭かれていく。
その手は優しくて、少し、心地が良かった
それが油断へと繋がり『大きいなら捲ればいいのに』と袖を捲られた。
LS「…」
まずい、見られた。
慌てて手首を隠そうとするが
目の前の彼女はドライヤーで私の髪を乾かし始めた。
え？
なんで、
「聞かないの…？」
LS「なんか言った？」
ドライヤーの音で私の声はかき消される。普通この傷を見れば慌てるか、心配をするか、めんどくさい大人は『何故したのか』と
問いてくる。とにかく何かしら反応があるものなのにこの人は顔色ひとつ変えず何も聞いてこない。
しばらくして髪を乾かし終えたようで、今度は私の腕を手に取ってまじまじとその傷を見られた。
けれど見るだけ。どれだけ待っても何も言ってこなかった
「聞かないの…？」
LS「……話したいの？」
さっきまで何となく合わなかった視線がピタッとかち合った。
何秒見つめ合っただろう。きっとそこまで時間は経ってないだろうけど、私には長い気がした
「い、や…。べつに」
LS「なら言わなくていい」
なぜか怯んでしまった。初めて会った時からそうだ
この人の目は、私には眩しすぎる
LS「さっきの、一緒に寝ようっていうのは冗談ね」
「…？」
LS「Aちゃんは私の部屋で寝な」
「…リサさんは？」
LS「私はここで寝るよ。1人にしちゃう形になるけど、ちゃんと寝るんだよ？」
優しい声色だった。それが私の胸を痛めつける
分からない
なんで私に優しくするのか
分からない
見えない、この人の、思考が、
LS「怖くなったら私のとこおいで」
「…」
私の頭を撫でる掌
私に向ける慈しむような、目
ぜんぶ、未知のものだった
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夢 - 更新楽しみにしてます！！ (5月31日 23時) (
レス) @page25 id: b05a1258a4 (このIDを非表示/違反報告)
月乃(プロフ) - 夢さん» ありがとうございます🥹ぼちぼち書いてるので気長に待っていてください😌 (2023年4月14日 22時) (レス) id: 99e7b95db2 (このIDを非表示/違反報告)
月乃(プロフ) - 真理さん» ありがとうございます!!更新がんばります^^ (2023年4月14日 22時) (レス) id: 99e7b95db2 (このIDを非表示/違反報告)
夢 - 面白いです！！これから主人公がどうなってくのか気になります！！ 続きが読みたいです！！ (2023年4月11日 23時) (レス) id: b05a1258a4 (このIDを非表示/違反報告)
真理 - 面白いです。これ。 (2023年4月7日 20時) (レス) id: 211f054fc3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：侑 | 作成日時：2020年9月15日 21時
