見物 ページ24
皆、覚悟を決めたような目になる。
「A、お前は受けなくても良い」
『どうして？』
「お前を除籍処分なんて、一教師の俺が出来ないからだ」
なるほどね、とすまし顔で言っているが、やった、と心の中でガッツポーズをする。
個性を使うのは案外疲れる。
当然といっては当然だが、本来人間には備わっていない能力を何十回も使えば、体には相応の負荷がかかるわけだ。
まぁ、しかし、何処かのオッサンに鍛えられたおかげで、大分体力がつき、連続で個性を使えるようになったが。
感謝はしないからな。
＊
やたらと焦凍がこちらを見てくるんだが。
クラウチングスタートの体勢のままこちらを無表情で見てくる。
イケメンの無表情はほんと怖い。
すると、焦凍が口をパクパクさせ、私に何かを伝えようとした。
�犖�てろ��
お前は前を見ろ。
今にもピストルが鳴りそうだぞ。
予想通り、焦凍は出遅れたが、鬼のような速さで50Mを走りきった。
そしてこちらを見て、僅かに広角を上げる。
心なしか自慢げに。
本当に見て欲しかっただけなのか。
微笑ましい。
＊
何もすることがない私は、蟻の列をボーっと眺めていた。
時々木の枝で列を妨害する。
あれから二時間程度経っただろうか。
私は二時間も蟻と焦凍を見ていたのか。
若干後悔していると、何やらあちらでモサモサ頭の男の子と相澤先生が揉めている。
非道だと言われるかもしれないが、私はさほど興味がない。
確かあのモサモサくんは、他の種目で特筆すべき記録がなく、このままでは除籍処分を食らってしまう。
恐らくは個性を制御できていないのだろう。
最終種目のソフトボール投げでも、大した記録は出ないだろう。
————————
ボール投げが最終種目ということにしてください。
お願いします。
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q2n3qbzuWwYqZsD(プロフ) - 主人公の性格，求めてたものに限りなく近い (2022年8月21日 4時) (
レス) @page20 id: c07b904298 (このIDを非表示/違反報告)
あの - それな!!!!オールマイトいい人だなぁと思いました(^∇^) (2021年9月16日 6時) (レス) id: ed7f91fcee (このIDを非表示/違反報告)
ガムテープ(主食)(プロフ) - こんなに良い作品なのに何故かお気に入り登録者が1000いってない事に納得がいかないなぁ (2021年8月22日 20時) (レス) id: 7acb83f600 (このIDを非表示/違反報告)
ふろーらるのかおりをめざす。 - エルスさんに激しく同意(真顔) (2021年8月1日 11時) (レス) id: e25b0a7159 (このIDを非表示/違反報告)
エルス(プロフ) - 許婚と主人公ちゃんの性格設定が好き。本当に好きです！！！初めからこのストーリーがすごく気になった！超好みです！こんな素敵な小説を書いてありがとうございます！応援してます！頑張ってください！！ (2021年7月14日 3時) (レス) id: ac1370201a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：卵投げ合戦 | 作成日時：2021年5月22日 22時
