進展 ページ3
そんな様子を無視して話を続ける。
『時間を戻したり、進めたりする場合は5秒が限界です。今のところは』
「今のところと言ったな。訓練次第で増えるのか」
『おそらく』
私がそう言い切ると、エンデヴァーは薄く笑い、父の方を向いた。
「想像以上の個性だ よし、この娘を預かろう」
ここで俺が直々に育て上げてやる。
血の気が引いた。
アピールしすぎたか、と先程の自分を責めた。
こんな男と暮らすなんて、
いや、よくよく考えてみれば、なんてことはない。
今までと変わらない。
父…いや、この男とエンデヴァーは似ている。
腐り切った性格だ。
エンデヴァーの言葉を聞いたこの男は、馬鹿みたいに分かりやすく嬉しがり、エンデヴァーにへりくだっている。
ふと気になり、轟焦凍を見る。
驚いた。
瞬きもろくにせず、こちらをじっと見ていた。
２つの瞳に射抜かれる。
視線が交わると、目を逸らされてしまった。
「A！ 俺は今から炎司さんと別室に行くから、お前は息子さんと話していろ」
話がまとまったらしい男は、相変わらずの偉そうな口調で私に�猝仁甅瓩垢襦�
はい、と短く返事をすると、私なんかには目もくれず、足早に部屋を出た。
広い和室に、小さな子供二人になってしまった。
何か話さないと、と必死に頭を回していると「ねぇ。」と呼びかけられた。
『何』
咄嗟に出た言葉は、あまりにも無愛想だった。
第一印象は最悪だなと思ったが、相手は気にした様子はない。
「嫌じゃないの？」
一瞬考えたが、すぐに言葉の意味を理解した。
『あんな奴の計画通りに進んでいるのは嫌』
私がそう言うと、轟焦凍は何も言わない。
再び沈黙が訪れた。
「ぼくは、あいつが嫌いだ ぼくや母さん、姉さん達をいじめる」
ここは黙って聞くのが正しいだろう。
轟焦凍の言葉に耳を傾ける。
「きみもおんなじなんだろ？ あいつらはぼくたちを」
『「道具としかみていない」』
声が揃い、轟焦凍は驚いたようだ。
やはり同じだ。この子と私は。
『そうね 実際、私達を政略結婚させようとしている。』
「だったら何で！」
突然机をその小さな手でバンと叩き、声を荒げる。
「何で…きみはお父さんを…憎んでないの…？」
泣きそうな顔で言われ困惑する。
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q2n3qbzuWwYqZsD(プロフ) - 主人公の性格，求めてたものに限りなく近い (2022年8月21日 4時) (
レス) @page20 id: c07b904298 (このIDを非表示/違反報告)
あの - それな!!!!オールマイトいい人だなぁと思いました(^∇^) (2021年9月16日 6時) (レス) id: ed7f91fcee (このIDを非表示/違反報告)
ガムテープ(主食)(プロフ) - こんなに良い作品なのに何故かお気に入り登録者が1000いってない事に納得がいかないなぁ (2021年8月22日 20時) (レス) id: 7acb83f600 (このIDを非表示/違反報告)
ふろーらるのかおりをめざす。 - エルスさんに激しく同意(真顔) (2021年8月1日 11時) (レス) id: e25b0a7159 (このIDを非表示/違反報告)
エルス(プロフ) - 許婚と主人公ちゃんの性格設定が好き。本当に好きです！！！初めからこのストーリーがすごく気になった！超好みです！こんな素敵な小説を書いてありがとうございます！応援してます！頑張ってください！！ (2021年7月14日 3時) (レス) id: ac1370201a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：卵投げ合戦 | 作成日時：2021年5月22日 22時
