そして、俺は“二人の恋心”に気づいた。 ページ8
.
朝とはいえやっぱり夏はあっついなぁ。
いや、朝やから暑いんか?
「ツム何アホヅラしとんねん。」
「アホヅラってなんやねん!同じ顔やろ!」
いつもよりも遅めにサムと学校へ行く。
てか俺のどこがアホヅラやねん。
.
「ほなまた部活ん時になー!」
「ん。」
サムは隣の教室やから俺の教室の前でわかれる。
ドアを開けると角名とAチャンが喋ってるのがみえる。
あ、もしかして。
昨日のは、。
「角名!Aチャン!おはよぉさん!」
二人に挨拶をする。
すると二人は会話をやめて返してくれる。
角名、そんな顔すんなや。
安心しなぁ。
俺はお前の恋を応援したるから。
やからそんな嫉妬で溢れた顔すんなや。
でも俺は気づかんふりをする。
「角名昨日大丈夫やったん?もう治ったん?」
応援はしたる。
でもそれはこっそりや。
俺はええ子やないからな。
あ、邪魔もあんませえへんよ。
.
俺とAチャンが話してるあいだ、角名は悲しそうで、でもどっか諦めたような顔をしてた。
俺はお前が諦めるんやったら応援したらんで。
諦めるようなやつに、Aチャンはもったいなすぎる。
.
Aチャンとコントみたいな会話してたらチャイムが鳴った。
そん時にAチャンは角名の名前を呼んだ。
でもそれはチャイムのせいで俺にしか聞こえてへんみたいやった。
Aちゃん、そんな悲しそうな顔すんなや。
角名が好きなんは君やで。
そう教えてあげへん俺は性格悪いんやろなぁ。
.
北さん、どないします?
Aチャン、角名のこと好きっぽいですけど。
うかうかしてたらあきませんよ。
.
.
“どっちつかずの応援屋の心中”
そして、誰も“俺の恋心”を知らない。→←そして、誰も“私の恋心”を知らない。
23人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みや(プロフ) - ありがとうございます!北さんは背中を押す役が結構多いので、どこかで必ず報われる作品を作ろうと思います! (2017年12月25日 8時) (レス) id: c376f87d56 (このIDを非表示/違反報告)
湯たんぽ - 最高したし涙も出てきました!!北さん好きなので余計に、、、、これからも頑張って下さい (2017年12月25日 5時) (レス) id: e17635b3c6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:みや x他1人 | 作成日時:2017年12月8日 17時