そして、誰もが“私たちの恋心”を知る。 ページ15
．
「好きやねん！」
私の本当の気持ち。
倫太郎が好きや。
「っ！なん、で．．．。侑は？侑じゃ、ないの？」
呆然とする倫太郎。
そらそうか。
倫太郎にはあつむが好きって言うてるから。
でもな、それ嘘やねん。
「それは、全部倫太郎の好みとか聞くための嘘やねん。」
あと倫太郎と話すための口実、と言えば少し目を細める倫太郎が目に入る。
呆れられたかな。
怖くなって視線を落とす。
嫌われてもたかな、嘘つく女って。
「A。」
優しい声で名前を呼ばれる。
「顔、上げて。俺もAに言いたいことあるから。」
視線を恐る恐る上げると優しい顔で笑ってる。
え、？
「俺もAのこと好き。だから侑のことが好きだって聞いた時には、もう無理だって思った。侑なら仕方ないって。」
倫太郎は、私のことが好きなん？
じゃあ、嘘つかんでも良かったん？
「でも、Aが俺を好きでよかった。A、俺と付き合って。」
拒否権、Aにはないからね。俺に嘘ついた罰、と笑う倫太郎はかっこいい。
「それ、罰になってへん。、よろしく、お願いします。」
罰になるわけないやん。
私も倫太郎のこと好きやねんから。
「A、愛してる。」
っ！？
恥ずかしいな、。
．
背中を伝っていた汗はもうない。
もう必要ないだろ、という嘘のように呆気なく消えていく。
．
．
．
．
．
．
．
「私も、愛してる。」
．
．
．
．
そして、互いに“互いの恋心”を知った。。
．
〜Fin〜
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みや(プロフ) - ありがとうございます！北さんは背中を押す役が結構多いので、どこかで必ず報われる作品を作ろうと思います！ (2017年12月25日 8時) (
レス) id: c376f87d56 (このIDを非表示/違反報告)
湯たんぽ - 最高したし涙も出てきました！！北さん好きなので余計に、、、、これからも頑張って下さい (2017年12月25日 5時) (レス) id: e17635b3c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みや x他1人 | 作成日時：2017年12月8日 17時
