第9話 ページ10
零side
「あこってさ、燐子のこと諦めんの？」
「…零くん」
ボクが燐子と呼ぶ時は、いつもの明るく振舞っている時のじゃない。そう知っているあこは肩を強ばらせた。
「そんなにビビるなって。好きなんでしょ？諦めるの？」
「…うん、りんりん、あこのこと見てないもん。好きな人のこと、応援してあげたい」
「あこは大人だね。ボクなんかよりも」
寂しそうに揺れる瞳が、彼女の気持ちが揺らいでいることを表している。
「友希那ちゃんは？これからも好きでいるの？燐子のこと」
「…当たり前よ。誰が相手でも負けないから」
「そんな君に。諦めてよ、燐子のこと」
「はあ？」
「彼女を支えられるのはボクしかいない。どんな傷でもボクが背負う。それが、燐子の片割れの…半身のボクの使命」
「零くん…」
「あこは知ってるよね。話したことあるし」
「零、何を言いたいの」
「友希那ちゃんには燐子を守れない。証明させてあげる。昔、ボクらに…燐子に何があったのか」
善意でもない、それがボクの使命だと。心の底からそう思ってきた。双子の姉を守るのが、ボクの在り方。あの日から2人で1人。そんな、話を。
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天霧(プロフ) - めちっゃ続きが気になります。 (2023年3月5日 16時) (
レス) @page12 id: 29461b0644 (このIDを非表示/違反報告)
ちくぜんに(プロフ) - ありちゃんさん» 返信遅くなって申し訳ございません！諸事情でパスワードを忘れているので、残念ながら続きは投稿しないかもです………新しく作ってもいいんですが、別の話になってしまいそうなんですよね… (2020年4月22日 0時) (レス) id: 8315f66856 (このIDを非表示/違反報告)
ありちゃん - 続きがぁぁあぁぁぁぁぁぁああああぁ気になるぅぅぅぅぅ！！！！！！？？？？？？ (2019年7月22日 12時) (レス) id: 55820afc03 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：炙りチャーハン | 作成日時：2018年12月12日 20時
