とあるブラック本丸には子供がいる。【刀剣乱舞】 (ページ26)

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三日月「おぉ、主。目が覚めたか。」

『…うん…』

…結局なんの役にも立たなかったな…、

三日月「…なに、気をやむことはない。

…して、何があった。主」

…やっぱり、それ聞くよね。みんな。

『わたしにも分からないの…、』

三日月「ふむ…」

『…ただ、…何処か懐かしくて、

優しかった。

あと、あったかかった。』

三日月「…まさか、…、

…加州清光から、

目を抑えていた。と聞いたが、…」

…たしかに、そうだったかも。

『…息が苦しくなって、頭がガンガンしたの。

それから、…たしかに、目が、…』

三日月「！…見せてくれ。」

『はい。』

すると、三日月は、やはり、と言った様子だった。

『…？』

三日月「…強まっている。」

『…何が？』

三日月「加護だ。…主よ、このままでは彼方に取り込まれるぞ」

…へ、

それって

『…かみ、かくし』

三日月「相手と主の糸が、気配が、においが、濃くなれば濃くなるほど主の危険は増して行く。」

『そういえば、

この加護って、誰がつけたの？』

三日月「…うむ…、」

…なに…？

三日月「…少しばかり、早いが、

そろそろ話しておこう。

…主の、母親について」

…わたしの、

『…母…？』

三日月「…ついてこい。主。」