１２、 ページ13
鶴丸にそう言われて、覚悟を決めた私は広間に全員を呼び出した。
『あっ、集まってくれてありがとう！…えっと、…』
こんなに改まって皆んなと喋ることってないから、…ちょっと、緊張が…、
すると、鶴丸が隣に来てくれた。
鶴丸「…主は、大倶利伽羅のことで話があるらしいぜ」
『…つる、…
…私の、考え、は…
…大倶利伽羅を、引き取ってもいいかな、…って』
その瞬間、広間の空気がシン…、と冷たくなった。
『…ぁ…』
…どうしよう、…どうしよ…、
…っ、
すると、
堀川「…いいんじゃないですか？」
と言う声が聞こえた。
『…ほり、かわ』
堀川「…正直言うと、僕、大倶利伽羅さんと仲良くなれるかは分かりません。でも、
主さん、貴方がそう願いなら、望むなら、
僕はそれについていきます」
『……っ、…』
優しいね。
…ほんと、…やさしい…、
『…私だって、…分かんないよ…、…でも、
…さっき、部屋の前を通りかかって、たまたま見かけた、寝てる大倶利伽羅さんの背中見たら、…っ、
…君たちと、…同じだったから、…』
にっかり「…僕たちと？」
『…寂しくて、悲しくて、…痛くて、
…苦い、
…もう、…そんな子は見たくないよ…、
…おじさん達に、政府に、…置いてかれるのは、…寂しいよ…っ、』
大倶利伽羅さんは、刀だ。
でも、今は、
『…私と同じ、一人の、…人なのに、…
体も、心も、もってるのに、…っ、
…ものみたいに、…あつかわれて…』
…覚えてないよ。
私が、置いていかれた時。
…でも、
『…心はさぁ、…おぼえてるんだよ…』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 304人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「刀剣乱舞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：こゆんちゃん
| 作成日時：2021年11月24日 9時
