８ ページ8
「はい、どうぞ」
クッキーとパンのようなものと紅茶を出された。
「ありがとうございます。
丁度お腹が空いてたから…」
非常に助かる。
「あの、チャーリーちゃん」
「チャーリーで良いわ！」
「チャーリー。
ここのホテルは宿泊客が少ないんだね。
こんなにステキな所なのに……」
無料だし。
「そうよね！？
私もすごく悩んでいたの。
あー、でも、なんてたってここは地獄でしょ？
天国に昇天したい人って、あんまり居ないの…」
コロコロと表情を変えて話す彼女は、どう見ても地獄のプリンセスには見えなかった。
「…そっか。
チャーリーも大変なんだね。
私で良かったら手伝うよ」
「ホント！？
すっごく嬉しい！」
「それでね、できたらここに泊めてほしいの。
一銭も持ってなくて…」
「勿論！歓迎するわ！」
チャーリーはキラキラとした目で私を見つめた。
「うん、よろしく。
…それで、どんなことを手伝ったらいいの？
掃除とか？あっ、書類仕事なら得意だよ」
「それじゃあ私の手伝いと、アラスターのお世話をして欲しいわ。
ほら、アルってAにベッタリでしょ？」
…たしかに。
さっきからずっと私の膝に頭を置いてくつろいでいる。
「…まあいいけど…、…でも私元飼い主だよ？
今の飼い主ってチャーリーじゃないの？」
『 私の飼い主はAだけです 』
「ほら！アラスターもこう言っている事だし…、ね？」
「…うん、分かった。
頑張るね」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 402人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
こゆんちゃん(プロフ) - 昆布茶の魔法さん» 勿論原作のアラスターも好きなのですが可愛いアラスターも見てみたかったので書いてみました…。斬新さを楽しんでいただければ幸いです！🥰 (3月7日 21時) (
レス) id: 56b97daa9a (このIDを非表示/違反報告)
昆布茶の魔法 - なんかこう…今まで怒ると怖いぞ〜みたいなアラスターしかみてなかったから、斬新…。 (3月7日 21時) (レス) @page11 id: 18399f014e (このIDを非表示/違反報告)
こゆんちゃん(プロフ) - 付和雷同さん» ありがとうございます🥺甘々なアラスターが書きたかったので嬉しいです〜！更新頑張ります！🥰 (3月5日 23時) (レス) @page13 id: 56b97daa9a (このIDを非表示/違反報告)
付和雷同(プロフ) - え、あの好きです（語彙力消滅）これからも無理しない程度に頑張って下さい！ (3月5日 19時) (レス) id: 15566df1e2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：こゆんちゃん
| 作成日時：2024年3月4日 21時
