７７、本音で ページ29
痛みに耐えると、全てを思い出したかのように頭が重くなった。
「…ぃ“……っ」
そんな様子の私を見て、お姉ちゃんは更に涙を流した。
「わたし、どうしても、…っ、
どうしても、Aに生きてて欲しかったの、」
…ずっと聞けなかった、お姉ちゃんの本音。
「ここに来て、すぐに隣を見たの、
…そうしたら、冷たかったはずなのに、…気持ちよさそうに寝ているAが居た。
起きたら、なんて言われるか分からなかった。
私のせいで死んだなんて、一生かけても償い切れない。
だから言えなかった。
…ごめんなさい、っ…、ずるい、事をして…本当にごめんなさい…！！！」
お姉ちゃんは泣き崩れながら、私にそう謝った。
「でも、Aに記憶がないってわかった時に、このままだったらAを助けられるって思った。
生かしてあげられるって、……
だから、わたし、…家に帰りたくなかったの、
現実に目を向けられなかった、
Aが家に帰りたがってるの、知ってたのに、ずっと本当のこと言えなくて、
…ずっとこのままで、いてほしいって、…」
一通り話し終えたのか、お姉ちゃんの泣く声だけがしばらく響いた。
「…痛かった。
すごく、痛かったし、もう、ここで終わりだと思うと悲しくて、…少しだけ…なんでこんな事になったんだって、お姉ちゃんを恨んだ。
でも、わたし、お姉ちゃんの邪魔したくなかったの」
「邪魔…？」
「お姉ちゃんが、せっかくやりたいこと見つけたのに…、
頑張ってるのに、報われない事ほど悔しい事はないって、私が一番よく知ってるから、
お姉ちゃんに…諦めて欲しくなかったから……、
お母さんともう一度ちゃんと話して欲しかったの」
こんな事、今まで恥ずかしいから言ったこともなかった。
でも私も向き合わなきゃいけないって、そう思った。
「…だから、……おねがい……、
家族のためじゃなくて、自分のためだけに生きて、
もう…自分に嘘つかないで。」
私だって、お姉ちゃんが大好きなんだよ。
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こゆんちゃん(プロフ) - いちきちゃんさん» ありがとうございます！兄姉トークで意外と盛り上がってたり…😊気づいていただけて嬉しいです💕 (3月29日 14時) (
レス) id: 56b97daa9a (このIDを非表示/違反報告)
いちきちゃん(プロフ) - ！！？？イデアと夢主のお姉ちゃん境遇似すぎてませんか！！？？尊い尊い！！ (3月29日 10時) (レス) @page41 id: d994d59573 (このIDを非表示/違反報告)
こゆんちゃん(プロフ) - 明けましておめでとう御座います！マレウスドラコニアという男のかわいさについて気付いていただけて嬉しい限りです…🥺これからも応援よろしくお願いします！ (1月8日 11時) (レス) id: 56b97daa9a (このIDを非表示/違反報告)
マリ - 明けましておめでとうございます。推しは別なのですが、マレウスが可愛過ぎて好きになりました。これからも応援しています！ (1月4日 23時) (レス) @page6 id: d6e35f0f31 (このIDを非表示/違反報告)
こゆんちゃん(プロフ) - の〜さん（旧もこ）さん» 応援ありがとうございます〜！！これからも応援よろしくお願いいたします！😊 (1月1日 0時) (レス) id: 56b97daa9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こゆんちゃん
| 作成日時：2023年12月31日 15時
