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リドル・ローズハートsideーーー。
彼女は女王様のように見えた。
美しい黒い髪
凛と立つその姿勢
そして、
まるで獲物を狙うような視線。
「……！」
ああ、彼女はどんな声を発するのだろうか。
きっと芯のある透き通った声に違いない。
どんな人物なんだろうか。
きっと、勤勉で真面目な_____________
「…わ〜！！
初めまして〜！
お兄さんマジカメとかやってる？連絡先交換しない？」
「…」
…うん、聞き間違いだ。
「…エース、この方は？」
「俺のいとこです」
「なるほど。はじめまして、リドル・ローズハートです。
彼にはいつも…」
「リドルくん？じゃあ…リドぴね！
あ、待ってその前に自己紹介だよね！
A・トラッポラ、高校三年生！
絶賛彼氏募集中で〜す！」
…聞き間違えじゃなかった…！
ギャップにもほどがないかい！？
ケイトよりもギャルな人に初めて出会った。
「…んん…っ、
Aさん…は今日は彼の様子を見に？」
「そうそう！エースがあたしにきて欲しいらしくて、きちゃった！
…リドぴは何年生？」
「僕は二年生です」
「じゃあ年下なんだね〜！
タメでもいいよ別に！
あたし年上って感じしないっしょ？」
…ケイトもそうだけれど、
こう言う人たちは皆接しやすい。
それにしても初めて本物のギャルに会ったけれど、少し想像と違った。
…新しいタイプだ。
「…わかった」
「よろしくね〜リドぴ！」
「…うん、よろしく」
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作者名：こゆんちゃん
| 作成日時：2023年11月19日 1時
