しばらく本丸開けてただけなのにいつのまにかブラック本丸にされてた件。弐 【刀剣乱舞】

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「大倶利伽羅ー！


いるんでしょう！」

しっかし…、

広いわね。馬小屋も。

実家の私の部屋よりでかい…


「…まぁ、そう簡単に返事するわけないよね。

大倶利伽羅だし…」


そう、俺は馴れ合うつもりはない系男子だからね…


「…あーあ、居ない…か。

鶴丸、長谷部、…一旦戻ろう」

「…諦めるのか？珍しいな」

「主…」


…と見せかけての、




「みーつけた！」

大倶利伽羅の背中が珍しくびくりと揺れた。


「！？…いつから、」

「え、最初からだよ…」

「…方向音痴のくせに」

そう言うと軽く舌打ちをした。


「…で、君はどうして隠れているわけ？」

「…」

「…だんまり使っても良いけど、私は無理やり連れてくよ」

「…」

しっかし、

本当に喋らないな…。


「…言霊を使えば良いだろう」

「…、…そうねぇ。言霊使ったら、楽だろうね。

大倶利伽羅とも仲良くなれそうね」

…でも、

…それでも私は言霊を使わない。


「…ソレを使ったら負け。

君たちと対等の立場で居られない。


…言霊は審神者の特権よ。だから、使わない」

「…」

意味が分からない、という目で此方を睨む。


「…っ大倶利伽羅！！

主はな、貴様を心配して約一時間の間、ずっと、ずっと名を呼んでいたんだぞッ！！！


少しくらい、応えてやったらどうだ！

燭台切も、鶴丸国永も、太鼓鐘も！


ずっとお前を心配しているんだぞ！？」

長谷部が大倶利伽羅の胸元を掴んでそう言った。


「…長谷部、」

そんな責めるような言い方…

止めようとすると、鶴丸に言われた。


「…主。ここで長谷部を止めるなら、大倶利伽羅は成長しないだろう。


…ずっと、待ってたんだ。

伽羅坊のためにも、言わせてやってくれ」

「…、…わかった」

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