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「A、忘れ物はー？」
「ないです！」
「そっか。じゃあ、いってらっしゃい！」
ドン、と私の背中を押す。
「…はいっ」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
駅まで歩きながら、刀剣男士を何振りも見る。
「…」
…私の時から、何年も経った。
今や刀剣男士が街中で歩いているのは当たり前、同じ顔がいくつあっても誰も驚かなくなった。
「A、おはよ！」
「…りょうちゃん！おはようございます」
この子は堺涼子ちゃん。
「風邪、治ったんだね。いやー、よかったよかった！」
前世のつながり、アリ。
前世は同じ審神者同士、とても仲が良かった。
…だから今のりょうちゃんに記憶がなくても、また会えただけで嬉しかった。
会った時は思い切り泣いてしまって、りょうちゃんを困らせてしまった。
「いやぁ。…いいなぁ、審神者」
「…、…え」
鼓動が、少し速くなった。
「…おぉっ、どした？A…、ハライタ？」
「…だ、大丈夫…です」
…そういえば、私が…じさ、…死んだ後
りょうちゃんはどうなったんだろうか。
「早く駅まで行かないと、学校遅れちゃいますね」
「…具合悪かったらあたしに言ってね。親友のためなら、なんでもやっちゃう！」
「…心強いです」
りょうちゃんのこういう所が、前世でも凄く嬉しかった。
…すごく…救われたんだよ
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クロノト(プロフ) - 主には幸せになって欲しい (2022年10月2日 13時) (
レス) id: 3be08e9739 (このIDを非表示/違反報告)
にー(プロフ) - いい話ですね☺️！ (2022年7月10日 8時) (レス) id: efc5a3bc70 (このIDを非表示/違反報告)
こゆんちゃん(プロフ) - ちょこクレープさん» ありがとうございます😊読んでくださった上に、泣いてくださったなんて…。嬉しいです😆 (2022年7月7日 18時) (レス) @page27 id: 56b97daa9a (このIDを非表示/違反報告)
ちょこクレープ(プロフ) - この作品面白かったです！（感動して泣いた...) (2022年7月7日 16時) (レス) @page14 id: 4c69a0ba50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こゆんちゃん
| 作成日時：2022年6月24日 23時
