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「…あ、るじ」
「主様」
「主君っ！！」
私に気がつくと、みんな泣きながらこちらに駆けてきた。
「ごめんなさいぃ…っ」
「本当は、分かっていたのに、」
そうして次々に謝り始めた。
あんなに不器用で、冷たかった大倶利伽羅や肥前まで。
「…っ、」
どうしよう、
泣きそうだ…
「…先輩ぃ？」
そんな空気を壊すかのような声が聞こえた。
「…、坂上さん、」
「…っは…、なにそれ。お洒落してきたつもり？全然似合って無いですよ？…っ、
それとも、私を笑いにきたんですか！？」
涙ぐみながら恨めしそうにこちらを見てきた。
「…」
「何か言えよ！！黙んなよ、くそ女！！！
私の家族はアンタのせいで死んだんだよ！！！」
…わたし、のせい？
「…どういうことですか」
「アンタが生まれてきたから、審神者になったから、みんなと楽しそうにするから、彼の人は狡くて、狡くて、
アンタさえ生まれて来なければ…っ！！！！
アンタがいなかっ、」
パシン、と言う痛々しい音が響いた。
…こんなに人を憎んだの、初めてかもしれない。
私は後輩に平手打ちをしていた。
「…、…うぅぅ…っ…
…こんなに辛いなら、生まれて来なければよかったぁ…」
坂上はそう嘆いた。
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クロノト(プロフ) - 主には幸せになって欲しい (2022年10月2日 13時) (
レス) id: 3be08e9739 (このIDを非表示/違反報告)
にー(プロフ) - いい話ですね☺️！ (2022年7月10日 8時) (レス) id: efc5a3bc70 (このIDを非表示/違反報告)
こゆんちゃん(プロフ) - ちょこクレープさん» ありがとうございます😊読んでくださった上に、泣いてくださったなんて…。嬉しいです😆 (2022年7月7日 18時) (レス) @page27 id: 56b97daa9a (このIDを非表示/違反報告)
ちょこクレープ(プロフ) - この作品面白かったです！（感動して泣いた...) (2022年7月7日 16時) (レス) @page14 id: 4c69a0ba50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こゆんちゃん
| 作成日時：2022年6月24日 23時
