乗っ取られたら悲しかったので来世に期待しようと思います。【刀剣乱舞】 (ページ21)

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あの後、二人して目を真っ赤に腫らしながら私の家へ帰った。

「…あら、あらあら…、取り敢えず…りょうちゃんも家の中に入って。お母さんには連絡しておくから…」

「うっ、うぅ…っ」

「温かいタオルでも持ってくるわ。…あら、甘い香り。

ケーキでも食べたのかしら？」

そう言いながら、控えめに笑った。

「…っ」

「…Aママには、話さないの？」

「…話したくない、です、」

「…そっか」

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「どうぞ。…簡単なココアしか出せなくてごめんね。

二人でゆっくりしてて」

そう言って、お盆を持ちながら私の部屋を出て行った。

「…あのね、」

「…？」

「…私も、Aに隠してたこと。あるんだ。

…聞いてくれる？」

「…は、はい…」

…どんな事だろう。

「私のパパ、政府なんだ」

「…それは、知ってます…、」

「…、審神者さん達の専門政府…ていうか、役人なんだ」

…え？

「…、えっ！？」

「言ってなくてゴメン。…そんなに公にしちゃいけないことだから。でもAになら話していいと思って」

「…そうだったんですか…」

びっくりした…

にしても、りょうちゃんパパ凄い。

「さっき、パパにそれに関してメールしたんだけど」

「！」

「ごめんね。勝手に、…だけど私許せなくて」

…りょうちゃん…

「…大丈夫です。りょうちゃんパパなら、いいですよ」

「…、それでね、調べてもらったんだ。そしたら何十年も前に同じ名前、同じ顔の審神者が見つかった」

「…、…」

「…政府ではこう。見習いからの暴行、とか刀剣男士の剥奪…とかじゃなくて、

精神的病のため、自害した。

見習いや刀剣男士は審神者に暴行を受けていた。

とか書かれてたらしい…んだけど、」

…！！

「…なんて、ひどい…。…そんなの、流石の私も…。…酷すぎる…」

「…だから、政府も隠蔽するきまんまんだったんだよ」

「…、…」

…私は悪役扱い…？