ワスレナグサ (ページ50)

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祐希から男と2人でご飯は行くなって

言われていたけれど

今更断ることも出来なくて

祐希にバレなければいいやと

柳田さんとご飯を行くことにした。

寮について荷物を置き、家族と真佑と祐希に

電話をして長い間話をしていたのに

その間柳田さんは何も言わず待ってくれていた

『ごめんなさい！今終わりました！』

柳田「謝らなくて大丈夫だよ！
好き嫌いないんだよね？」

『はい！全部好きです！』

柳田「お昼は焼肉行って夜はお寿司はどう？」

『え！幸せすぎます！』

柳田「じゃ決まりだね！」

これから始まる学校生活を楽しく過ごせるのか

友達は出来るのかなとか。

色々不安はあるけれど、柳田さんがいる間の

1年は本当に楽しく過ごせるような

そんな気がしているんだ。

柳田「そういえば、何で東洋来ようと思ったの？
Aちゃんの住んでる県から遠いじゃん？」

『制服が可愛かったからです』

柳田「え？それだけの理由？本当に？」

『はい！可愛い洋服とか着ると
気分上がるじゃないですか！』

柳田「へぇ〜そうなんだね！」

祐希にさえ、本当の理由を言えてないのに

他の人にはもっといえなくて。

本当の理由は誰にも言わずに墓場まで持っていこう

そう心の中で強く思った。