ワスレナグサ (ページ49)

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こんな偶然があるのだろうか。

でも話せる人が家の近くにいるって

思うだけで、ただ嬉しかった。

柳田「これから楽しみだね」

『はい！でも柳田先輩と過ごせるのは
1年だけですよね？』

柳田「そうだよ〜でも濃い1年過ごさせるね？笑」

『え、なんか怖すぎです…笑』

柳田さんは私より2個上で先輩なのに、

とても気さくで話しやすい人だ。

私は今まで祐希にばかり頼って、

部活では祐希を通して後輩たちと

話してこなかったんじゃないかと思う。

柳田「何か考え事？」

『今まで部活の後輩たちと祐希通してから
話してたな〜って思いまして笑』

柳田「祐希くんって確か幼馴染だったよね？
キャプテンしてたなら普通だと思うよ！」

私が話すこと一つ一つ、

柳田さんは否定せずに聞いてくれる。

柳田さんには会ったばかりで

まだ仲良いとは言えないけれど

モテるんだろうなってことだけ分かる。

だって、こんな私に優しくしてくれるのだから。

柳田「荷物少ないね？」

『今日の夕方から明日の昼の間に
届くように先に送っときました笑』

柳田「なるほどね、今日は何がする予定あるの？」

『寮に着いたら家族と幼馴染に電話します！
それ以外の予定は無いです！笑』

柳田「じゃお昼と夜ご飯一緒に食べに行かない？」

『え！いいんですか！
東京のお店教えてください！』

東京に来て初めてのご飯は

一人で食べるんだって思ってたのに

柳田さんに誘われた事が嬉しくて

即答で返事をしてしまっていた。