ワスレナグサ (ページ48)

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いつの間にか寝ていたようで、

柳田さんに起こされた私はハッと目を覚ました。

柳田「おはよう、よく寝れた？」

『はい！ぐっすりでした！』

柳田「よかった。いい夢でも見てた？」

『覚えてないです！笑なんでですか？』

柳田「笑ってたからいい夢でも見たのかなと思った笑」

『え、私笑ってたんですか？恥ずかしい…』

関わりのない人や、顔見知り程度の人が

居るような場所や宿泊施設でも、

絶対に寝れなかったのに、

柳田さんの横では爆睡出来たようだ。

心のどこかで柳田さんを

祐希と重ねているからだろう。

柳田「この後寮に向かうの？」

『はい！携帯で地図見ながら
頑張って向かいたいと思ってます！』

柳田「一人で行ける？大丈夫？」

『土地勘ないんですけど頑張ります！笑』

柳田「なんか不安だな。一緒に行こうか？」

『じゃ…お願いします…』

柳田「お願いするの早すぎ笑」

『本当は不安だったんです！
だから柳田先輩から一緒に行く？って
言われ待ちでした！』

ふふと笑いながら行こうかと話す

柳田さんの横顔はどことなく祐希に似ていた。

寮の住所を柳田さんにメッセージをして

分かったことは私がこれから住む寮と

柳田さんのお家が近かったということだ。