ワスレナグサ (ページ47)

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いつの日か自分の気持ちを祐希に伝えられて

彼女になりたいなんて願ってはいるものの

大人な祐希に比べたら、

まだガキで泣き虫な私とじゃ似合わないのだ。

ただこの気持ちを、

どう言葉にしていいのか分からない私は

否定することしか出来なかった。

『柳田先輩は彼女とか居ないんですか？』

柳田「居ないかなぁ。今はバレーするのが
楽しいからもし出来ても二の次になっちゃうかな」

『祐希と似てますね』

柳田「祐希って誰かな？
もしかして幼馴染の子？」

『あっ…そうです…』

柳田「祐希くんもバレーしてるんだ？」

『はい。私がマネージャーをするきっかけは
祐希が誘ってくれたからなんです』

柳田「そうなんだ？でもマネージャーってさ
誰かに誘われたからってする人が多いよね」

『そうなんですか？』

柳田「俺の周りではそういう人が多いかな」

明確な理由は分からないけど、

柳田さんは祐希と似ていて

話していると何故か安心感が生まれるんだ。

多分優しい所とバレーが好きな所が

似ているのかもしれない。

柳田「今までマネージャー居なかったから
なんか嬉しいよ！来てくれてありがと！」

『こちらこそです！ボール拾いは得意なので
任せてください！全力で取りに行きます！』

柳田「頼もしいマネージャーだね？笑」

今までやってきたことが

少しでも先輩達の役に立てたらいいな。

今までとは違って、大変なことが沢山できたり

大きな壁にぶつかるかもしれないけれど

あの日祐希が、言ってくれた

私のバックには祐希がいるから大丈夫って

言葉を胸に刻んで頑張ろう。