ワスレナグサ (ページ5)

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私が男子バレーのマネージャーをやり始めたのは

祐希が誘ってくれたのがきっかけだった。

マネージャーの仕事は、簡単なわけはなく

選手の皆が練習しやすいように早めに準備したり

ボール拾いや後片付けは当たり前で、

練習試合や大会の記録をつけたり

本当に大変で辞めてしまいたいと思うほどだった。

でも今はマネージャーの仕事にやり甲斐感じてるし

選手のみんなからのありがとうって言葉や

励ましが嬉しくて毎日頑張れている。

それに、私の誕生日にはプレゼントをくれたり

パーティーを開いてくれる皆が大好きなんだ。

石川｢今日の朝練何するか決まってる？｣

『決まってないよ。』

石川｢決まってないの珍しくない？｣

『そうだね。来月から予選始まるから
それについてのミーティングとかじゃない？』

週に2回ある朝練は苦手な人も多い。

でも私は明確な理由は分からないけど好きなんだ

祐希と急いで体育館に向かうと、

誰の姿もなくてシーンとしていた。

石川｢俺たちが一番乗り？｣

『みたいだね。でも誰も居ないのは珍しいね？』

石川｢俺らが来るの早すぎたんじゃない？｣

『それもうそうだね。』

他のメンバーは皆いい子だらけで

練習の時は必ず早く来て準備をしているのに

今日に限って何で誰も来てないのだろう

少しだけ不信感を抱いてる時だった。